STUDIO Air Roomの電源環境2 | ギター兄ちゃんの独り言…

STUDIO Air Roomの電源環境2

前回の続きです。

いつも長くてすみません(・∀・;)


さっそく本題ですが。まずブレーカーのお話しから。

うちは賃貸マンションです。その一室を改造してプライベートスタジオにしています。

一般的なマンションだとだいたい40Aが基本で最近は60Aのマンションもわりと増えています。

10A=1000W と考えると60Aで6000Wまで同時使用出来ます。

電圧降下が起きないようにするには同時使用電圧の倍あれば良いとされています。

で、以外と知られていないのですが賃貸や分譲のマンションでもこの容量は増やせます。

ただし集合住宅の場合は簡単に言えば早いもの勝ちなので。汗

どれぐらいまで増やせれるのかは入居時の契約書類をよく確認して下さい。

ちなみに一般使用で変更できる電源の容量と配線の太さはいちおう規制があったはずですが。

適当なことを言えば100Aとか150Aとかぐらいまでなら以外と簡単に許可がおります。

そこは。なぁなぁ大国日本の素晴らしいところですw

詳しくは地域の電力会社か電気工事会社に聞いてみて下さい。





電源の確保

うちのマンションの場合は特殊で、50Aのブレーカーが1つあって。

予備にもう1つ使われていないブレーカーが付いてました。
(エアコンやIHキッチンなどの家電増設用の予備だそうです)

このブレーカーをマンションの管理会社と相談して80Aに上げて頂きました。

で、合わせてブレーカーはクライオ処理をした松下電機のブレーカーと交換(実費)。

このブレーカーの出力は200Vになっていて仕事部屋のコンセントにのみ繋がっています。

仕事部屋には4つコンセントがあり、2つは50Aのブレーカーに繋がっています。

この2つのうち1つがエアコン専用。もう1つがPC回りの機器専用として使っています。

残り2つが80Aのブレーカーに繋がっていて。それぞれオーディオ用と機材用に使っています。

配線工事は管理会社がやってくれたので(まぁ安いけど)実質ブレーカー代だけです。

偉そうな事を書いているわりには、ありもので済ませただけで結構普通です。

金額的にも学生が1ヶ月でもアルバイトすれば事足りる程度の額。

オーディオ好きとか機材オタクさんの方がこの辺りはきちんとお金をかけているかなと。





ちなみにクライオ処理とは?

正確な温度管理の元、-100度以下の超低温で物性処理すること
 
ということで。部品の分子のクラスター構造を整えて音質改善効果を得ようとするものです。

ただ問題なのは定義が曖昧なこと。それによる材質の差、処理の差が多分にあります。

実は部材を一瞬でも-100℃以下にすればクライオ処理済みと表示していい事になっています。

基本的にクライオ処理をしてしまえば100%必ず処理前と音はガラっと変わります。

なので悪徳なお店、メーカーでは粗悪(ローコストな)なクライオ処理することで、

逆に通電効率が悪くなったものを「クライオ処理済み」と言って販売していることも。

しかも一部ではなく大部分でです。(ヤフオクでよく出回っているあれは最底辺です

クライオ処理は法規制を含めまだまだこれからの代物で。導入は諸刃の剣とも言えます。

信用出来るお店、メーカーが選べないうちは下手に手を出さない方が無難かもしれません。

うちのクライアントさんもよく訳の分からん高いだけのケーブルを持ってきて困りますw





電源の分配

家電、例えばエアコンやパソコンなどはスイッチング電源です。

スイッチングの度に電源ノイズが発生し、またコンセントを伝って逆流します。

そのノイズがオーディオ機器や音響機器にノイズとして混入します。

人間の耳というのはいい加減なものでノイズが混入した音を聴いてもノイズを認識しません

でもノイズの少ない音を聴くと人は「音がきれい」と思います。が、本当はです。

そんなわけでうちはPC回り用コンセントにAPCSmart-UPS1500RMを繋げています。
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これはUPCと呼ばれる無停電電源装置。サーバーとかでよく使われています。

停電時の予備電源としての役割以外に交流電源をきれいなサイン波に整えて出力します。

電源を本体に溜め込んでから出力することで電源ノイズの逆流を遮断する効果もあります。


で、機材用とオーディオ機器用のコンセントには先の記事で書いたようにこれ。

$ギター兄ちゃんの独り言…

ノグチトランスで別注したアイソレーショントランス電源

基本的にはオーディオ用のものですが音響機材にも効果抜群です。

こいつで200Vから100V(正確には108V)に減圧しています。

同じ100Vでもデフォルトで100Vのものより200V→100V方が電圧変動が減るのでオススメ。

減圧トランスや昇圧トランスなどは安い物から高い物まで色々ありますが、

オーディオ用や機材用に作られたものを選びホームセンターで売っているようなものは無し。

ちなみに何で108Vの出力に設定しているかというと。

電気抵抗の問題があるからです。ケーブルでの直流抵抗や機器内での電気抵抗があり。

100V丁度の出力では機器の電源部に到達する時には100V以下になってしまうから。

配線での抵抗は太いケーブルを使うことで幾らかはマシになります。が、幾らかです。

で、過去の自分の経験からおおよそ100V仕様の機器を動かすのに108Vが一番良いと。


でもおそらく少しオーバーしています。(・∀・)てへ


が、それはむしろパワー感が増した音になっているので大丈夫です。(たぶんw

110Vだと機器が異常な熱を発しりなどありましたが108Vだと今のところ安定しています。

ただし俺みたいな腐れエンジニア(スケベです)の話しを鵜呑みにして

何か大事な機材を壊してしまったからといって弁償しろとか言わないで下さい。w

ちなみに。

正確に言うと家庭用の出力も電気抵抗を踏まえ103Vぐらいになっているのが普通です。


トランスからパワーコンディショナーやディストリビューターと呼ばれる機器に繋いで、

そこから各機材に電源を供給しています。

FURMAN/PL-PULS J
$ギター兄ちゃんの独り言…
TASCAM/AV-P1800

$ギター兄ちゃんの独り言…
さてオーディオや映像業界で昔から言われている電源の3系統の法則なるものがあります。


 1.PC(家電なども)

 2.機材(楽器用だったりマイクプリアンプとか)

 3.オーディオ関係(パワーアンプとか)


まぁ機材レイアウトのお基本てヤツです。

一昔前ならスタジオに入りたてのアシスタントが守らず殴られる原因No1でしたw

消費電力的なバランスを含め、互い影響を与えるものは分配しましょうってことです。

デジタル機器とアナログ機器などより細分化した方が良いのですが。しなくても大丈夫。

無理でも系統別にコンセントを別々から取るぐらいは簡単に出来るかと思います。

宅録で知らなくても誰も文句は言いませんが仕事で適当にやっているのがバレると。。


 一目散で帰る or 値切り交渉スタート


どちらかの行動をとられてしまいとてもウザいですw

そうなると。こちらとしても対応出来るように武力を上げておく必要があります(マテ

電圧云々に関してはハイゲインアンプをフルで使うギタリストの方がエンジニアよりシビアです。

きっと彼らの頭にはこんな図式が出来上がっているのだと思います。


 電圧=音圧  音圧=男らしさ  男らしさ=筋肉

 筋肉=素晴らしさ


言い過ぎました。すいませんw

ちなみにいちおう言っておきますが音圧=音量ではないので。

音のコシとか太さとか。芯のある音ってことです。(一応念のため)

実際どうなのか詳しく知りたい人は周りのギタリストにでも音を聴かさせて貰って下さい。

あ、そういや俺も(えせ)ギタリストでした。がww

まぁオーディオ好きな人に捕まれば3日ぐらい軟禁されてみっちり教えてくれるはずですww



てかやっぱり長いね(汗)


すいません。次でまとめます( ̄▽ ̄;)

STUDIO Air Room (PCサイト)
twitterhttp://twitter.com/gaku4321
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