「 構図に正解はない」とたびたび書いてきました。
“正しい構図”があると思ってしまうと、自分の描きたい対象をその構図に無理やり押し込めて描くことになり、“自分らしさ”が薄まってしまう気がします。
絵は、自らの“企み”や“企て”を実現するところに醍醐味があります。
そのために構図、色、様々な演出等々、最善を尽くして取り組むのではないでしょうか。
しかし… しばしば
「こんな構図でいいですか?」 と聞かれます。
私は「○○さんは何を描きたいんですか?」と聞き返します。
※この“何を”は花やビンといった具体的なものもそうですし、光と影とか、天候や時間といったものも含みます。なにも意図がない状態で、構図に正解はないと思っています。
例えば船着き場に係留されたクルーザー一艘描くにしても、描きたいのは“青空の下にぽっかり浮かぶボート”なのか、“水面に映りこむボートの揺らぎ”なのかによって全く違う絵になりますよね。
透明水彩シンプル・レッスン ~水の力を生かして描く~ (グラフィック社刊)より
簡単に言うと、
『“素晴らしい構図”はあっても、“正しい構図”はない。』
ということです。
『どこかに“絶対的な正解”があるわけじゃないんです。“正解”はあなたの中にあるのですよ。』 ということです。
水彩画にも数学のように“絶対的な正解”があると思ってしまってそれを教えてもらおうとする人は、なかなか水彩画の面白さに気が付かないばかりか、上達も極度に遅くなります、経験上。
心を開放して、自分で探してみると絵はもっともっと楽しくなりますよ!
【参考記事】
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