ト―ナルバリュー - Tonal Value - | 塾長の日記

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いままでの日本の水彩画に決定的に欠けていたもの。

水彩画を勉強している皆さん、かつて“バリュー”という言葉を聞いたことがありますか? 

フランス語では“バルール”、日本語では“色価”といいます。 

聞いたこともない方がほとんどだと思います。長年先生について勉強しているにもかかわらず、知らないままの方も多いでしょう。

そうなんです。日本の水彩画の世界から、すっぽり抜け落ちているのがこの“バリュー(バルール)”という光と影や空間表現になくてはならない“概念”(見方・考え方)です。


その点、私の持っている数少ない海外の作家の本をパラパラめくっただけでも“Tonal Value”に着いての記述は“重要事項”としてたくさん載っています。 

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チャールズ・リード御大の“ウォーターカラー・ソリューションズ”より

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ロウレル・ハート氏の“ピープル・ペインティング”より

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ロウ・ボナマルト氏&キャロリン・ジャニク氏の“アートフル・ウォ―タ―カラー”より

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パトリシア・セリグマン氏の“ライト&シェイド”より


“バリュー(バルール)”については、過去の私の記事を参照するか、師事されている先生にお尋ねください。言葉での説明は難しいとは思いますが、基本中の基本です。

でも、なんで日本の水彩から“バリュー(バルール)”が抜け落ちてしまったんだろう???



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