想いっていうものは伝えなければ意味がない。
想いなんてものはほのかに感じれればそれでいい。
どちらも正しいし状況によって変わるものなのだろうけれど。
どちらかしか選べないのなら俺は後者を選ぶけれど。
音楽とは表現であり、アウトプットの仕方はほんとミュージシャンの数だけあると思う。哀しさや弱さを真っ向から見つめて、表現したり、手を引くように優しさで包んだり、誰かへの愛をまっすぐ歌ったり。
好みはあれど、どれが正しいとかはないと思う。
俺がこのバンドをやる前に、インディーズでデビューした時の曲でこんなエピソードがある。それは幼馴染がある病気で倒れたときに書いた曲。それは勇気づける応援歌のつもりで書いたのだが、結局はその子の強い生きる意志などに勇気づけられその曲や俺たちが成長していくという不思議な感覚を得たエピソードだった。
結果、病気が再発して幼馴染は若くして亡くなってしまったのだが、最後まで戦った姿を俺は忘れない。
その後、色々取材をしてもらった時にそこに紐づけようとする方が沢山いたのだが、当時の俺はそこがピックアップされることがどうしても嫌だった。今なら、そこを通して想いとか色々伝わることもあるだろう、取材してくれてる人も興味本意ではないというのはわかるのだけど頑なだった。
それが伝わるような表現をしてるのにそこに触れないでください、なんていうのは表現者としての甘えだ、なんて厳しい事は今も昔も言えないんだけどさ。
昔も今も根本的に変わってないからアウトプットの仕方が趣味に合ってなかったんだね。
んで太陽の子。変に隠すのもあれだし、盟友であるFUNKISTのフルート奏者、陽子ちゃんが亡くなってすぐに書いた曲。
何度も一緒にステージに立って、旦那である宮田と二人してやるはずだったセッションに間に合わなかったのも良い思い出(昼飯食いに行ってた)。素敵な土下座を見せてくれた。
2011年の話だから二人目のジャイナが結成からおよそ半年くらいの時かな。
彼女のフルートが大好きで、彼女のフルートが導く様な曲をかこうと思ったんだよね。ハーメルンの笛吹きの様なイメージ。楽団やサーカスを率いてさ、旅してるんだよ。ほらあいつら旅ばっかしてんじゃん。
んで書いて、アレンジして、違うなって。
今思うと、想いが先に立ってて二人目のジャイナじゃなかったんだよね。
去年のFUNKISTの対バンツアーで一緒にやれることになったときに、今こそ。この時の為だ。そう思ってアレンジしたよ。
聴きどころ沢山あるよ。悲しい、切ないよりもきっとワクワクしてくれるはず。
だってモデルがそういう素晴らしい音楽人だったからね。
出来上がって聞いて思ったよね。
今だったなって。
家でしっかり聞いて、ライブではガンガン踊ってな。
6曲。毎日書いてみたけれど、改めて思うよ。
このバンドを組んで良かった。
このメンバーとやれて良かった。
このアルバムに辿りつけて良かった。
勿論まだまだだよ、もっともっといくよ。でもこういうCDを作りたかった。
ちゃんと売れる気もありますが、色んな事譲る気もないという困ったバンドですがやりたいようにやるのです。皆の心を揺らしていれば、きっと良い事があると思ってるのよね。逆説的な話だけど、じゃなかったら俺はきっと音楽を始めていないから。
この2枚。必ず手にしてな。後悔はさせない。
そして明日リリパだぜ!楽しみ!皆来るのだぞ!
2017/05/13(SAT) 東京 渋谷Glad
【bayfm NEXT POWER ON!LIVE vol.33
二人目のジャイナ「Friday Night」「Sunday Morning」
二枚同時リリースパーティー】
場所▷東京 渋谷Glad
時間▷OPEN 17:00/START 17:30
チケット▷前売 3,500円/当日 4,000円 (D別)
出演▷二人目のジャイナ/サクラメリーメン/ORESKABAND/GET BILL MONKEYS (O.A.)
お問い合わせ▷渋谷Glad 03-5458-2551
お楽しみにね!