12月19日、無事にではないけど帰国しました!


飛行機の中ではさすがに興奮したからか、眠れず。

空港に着。WELCOMEという表示と一緒に「おかえりなさい」という表示を見たときは、正直うれしかった。


荷物を回収して、通関を通る。すると、父がいた。握手。地からこもった、そして気持ちを感じさせるいい握手だった。


このとき実は、WCCのみんなも空港にいてくれたが、自分の連絡がうまくできてなかったせいですれ違い、無駄足を運ばせることに。

もっさん、あおの、こんない、つくだ。ほんとごめん。でも、ありがとう。



池袋まで行って、早稲田まで歩いてきたわけだが、周りの景色が新鮮すぎる。

自然と海外と日本とを相対化してみてしまっているのだろう。

たった1年足らずだけど、日本に対し違和感を持ってしまってる自分が面白い。

そして、この世界が面白い。

トイレがいっぱいあるとか、自販機があるとか、云々。


まだ旅の延長線上にいるようだ。

この新鮮な気持ちが消えてしまわないうちに、いろいろ見て回りたいな。



友達に何人か会う。

非常に楽しかった。時差ぼけで眠気が襲ってきてたがが、それも忘れるほどに。

心の底から笑得るのは幸せなことだなあと思った。少し大げさかな。



今思えばあっという間な気がするけど、やっぱり長旅だった。

ジャンプを見たら、もはやストーリーがまったくわからなかったし、大学もいろいろ新しくなってたし。



前述した「旅の延長線上」の今のうちに、やることをやってしまいたい。この期間を逃すと、それこそ旅の風化になってしまう。

なので、一応このブログはまだ続きます。旅の最初から振り返って、雑感を書き連ねたいと考えてます。




最後になりましたが、この旅では本当に多くの人たちにお世話になりました。

WCCの現役及びOB諸兄、男祭り、坪井ゼミ、旅先で出会った旅人たち、現地の心優しき人たち。

そして、家族には本当に心配と迷惑をかけた。


心の底から感謝してるときは余計な言葉はいらない気がする。

一言、

ありがとうございました!

12月13日19時頃(現地時間)、無事にパリの凱旋門でこの旅のゴールを向かえました!


最終日なのにメカトラ→警察に連行、というイベントつき(笑)


今、先輩のお宅でお世話になってます。シンガポールのときと同様、異国の地で歓迎されるってうのは幸せを感じる。





ゴールの実感・・・は全く無い。


旅が終わったことへの喜びも寂しさもない。



「ゴール」

ずっと特別なもんだと思ってた。

300日も旅してきた感慨が、今日1日に爆発されると。


でも、ゴールなんてもんはもっと何気ないもんなんだなー、って今は思う。



サバンナで迷子になったり、カメラ盗まれたり、凍傷にかかったり、入国拒否されたり、感染症にかかったり、ぼったくられたり、偽警官に会ったり、ゲイにレイプされそうになったり、、、、、、、、、


ハードルを越えていったときのリアルな感情が懐かしい。




僕はどうしようも辛くなったとき、後ろを振り返る。


すると、道が続いている。

自分が越えてきた道だ。


この道に残った「足跡」がひどく誇らしくなる。


「良くこんな道越えてきたなー」、って思いながら、ちょびっとだけ前へ進む勇気が出て、また進む。



その繰り返し。


だから特別な瞬間なんて、ないのかもしんないね。

さすがに凱旋門を見たときは興奮したけど。





とにかくつかれた。

自分の体臭にうんざりしたり、坂を見るたびに戻ろうとしたり、雨でやる気をなくしたり、メカトラでサイクリング終了って思ったり、飯をどうしようか悩んだり、壊れたテントを張ったり、明らかに不衛生な飯を作ったり、クラクションに対しファックと叫んだり、独り言で3時間盛り上がったり、なれない英語を話したり、会話の内容がいつも同じだったり、洗面台で洗濯したり、3日に1回くらいのシャワーで3日分髪を洗ったり、ホステルの朝食を持ちきれないほど持っていったり、、、


する必要が無いと思うと現実感が無い。

現実離れしたことしてるのにね。


この感情は明日にはどうなってるかな?帰国したらどうなってんかのな?1年後にはどうなってんのかな?


でも、

後悔しない旅、だった。


これはいえるかな。





1週間ほど前、ヨーロッパ最北の地、ノールカップに到達しました!
緯度は71度。植物も生息できないような厳しい大地。
さすがに到達した時は、目が潤みました。

ここに至るまでのエピソードは短時間じゃ語り尽くせないので、帰国後に書くことにします。
少しだけ感想を述べると、、、


ほんときつかった。


マイナス20度以下にまで下がった気温。
それを増幅させてくれる風。
1日20時間にも及ぶ暗闇。
云々。。

マイナス20度でキャンプした時は、ほんと死ぬかと思いましたね。
テントは凍るし、寝袋も凍る。寝袋の氷は体温でとけて、びしょびしょになったなあ。


極めつけは、マシントラブル。残り100キロのところで、うんともすんともいわなくなった。
いくら先進国のスカンジナビアとはいえ、自転車屋は見つからない。

バスを使うこともできたけど、100キロ歩きました。
自転車なら1日でつくところに、3日もかけた。

今年の100ハイを今やってんだー、とか自己催眠をかけながら歩き続けた。




バスと電車を乗り継ぐこと5日。今、オランダにいます。
たった1週間前だけど、あの雪と氷の世界が夢のように感じられます。

でも、写真を見ると、たしかに今まで想像もできなかった世界の画が残されてます。

それを見ると、少し誇らしげになってると同時に、寂しさを感じてる自分がいます。



パリまで残り500キロ。
北極圏では、目の前のことでいっぱいいっぱいだったけど、落ち着いて考えてみるとあと1週間ちょいで帰国です。

ゴールしたら僕はどうなるんだろう?
出発した時と何かが変わってるんだろうか?


よくわかりません。
いまだにゴールというものが想像できない。
ノールカップについた時も達成感はあったけど、それは実態のないものだったような気がする。


とりあえず、
もうしばらく自転車に乗れてないので、あと1週間自転車旅を楽しんで気持ち良く終わりたい、そんな感じです。


余談
気付けば、WCCの追い出しも改選も終わってたみたいですね。行けなくてほんと申し訳ないです。
帰ったらいろいろクラブのことを聞かせてほしいっす。誰が主将になったのかさえ分からん。