究極の極地 | 鄭光誠(チョン・ガンソン) BLOG

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先ほどの続き、、、


原点の原点に訪れた理由はズバリ、これ!


鄭光誠(チョン・ガンソン) BLOG-ロマンス


北区つかこうへい劇団、解散公演

「ロマンス」を観劇。


もうねぇ、

始まった瞬間から泣きそうになってしまいました。


作品も役者の演技も勿論、よかったんですが、

やっぱりつかさんが亡くなられて、

劇団も解散になる中、出演者たちの想いが伝わってきたのと、

つかさんの作品に込められた意志、魂がしっかりと

受け継がれているんだなぁと強く感じることができたんです。


獣は死んだら皮を残すが、人は死んだら名を残す

という言葉があります。


この「名」って、つまりは意志・魂なんだと思います。


作品には少なからず、いや、大半の作品には作家の魂が込められています。

その魂をしっかりと受け止めて演技していた

北区の劇団員の団結力、人間力、素晴らしかったです。


つかさんが好きでつかさんの作品を上演する団体がいます。

それはそれでいいんです。


でも、

正直、違うんです。


マネてるだけで、

そこに魂が、意志が感じられないんです。


つかさんの作品って、

本当に人間力勝負なところが僕はあると思っていて、

これは僕の考えですけど、

きっと、つかさんの演出って

人の心・魂を傷つけて傷つけて傷つけ抜いた先にある

人間そのものが出てると思うんです。


小手先でもない、飾りもしない、全てを捨てて、

残されたものって、裸一貫!


もうその人そのものしか残らない。


そのギリギリの状態での最後の一滴!

そこで、いったい何を出すか、何が出るか。

そこだと思うんです。


そこはまさしく、

演出においても、役者にとっても、


【究極の極地】


ではないのかと、僕はそう思っています。


そんなようなことを

原点の原点に来て、感じれたことに感謝です。