さて京都府警ハイテク犯罪対策室の責任は:Winny最高裁判決は無罪
Winny開発者 無罪確定へ
ファイル交換ソフト「Winny」を開発した東京大学大学院の元助手が、映画などの違法コピーを手助けした罪に問われた裁判で、最高裁判所は犯罪となる初めての基準を示して検察の上告を退け、逆転で無罪を言い渡した2審の判決が確定することになりました。
東京大学大学院の助手だった金子勇さん(41)は、ファイル交換ソフトの「Winny」を開発してホームページで公開したことで、映画やゲームソフトの違法なコピーを手助けしたとして著作権法違反のほう助の罪に問われました。1審は、罰金150万円の有罪判決を言い渡しましたが、2審は、「違法な使い方を勧めたわけではない」として無罪を言い渡し、検察が上告していました。これについて最高裁判所第3小法廷の岡部喜代子裁判長は、「ソフトの開発を萎縮させないためにも、犯罪の成立には著作権が侵害される具体的な状況を認識していることが必要だ」という初めての判断を示しました。そのうえで、「被告がそこまで認識していたとは言えない」と指摘し、20日までに検察の上告を退ける決定をしました。これによって、2審の無罪判決が確定することになりました。この事件を巡っては、「どのような場合に著作権法違反のほう助に当たるのか基準があいまいで、技術開発が萎縮しかねない」という批判の声が上がっていましたが、最高裁は今回の決定で一定の基準を示したことになります。
NHKより
これ少し昔の事件なので憶えていない人もいるかもしれませんが、
当時ファイル交換ソフトとしてWinMXを超えるものとして、
東京大学大学院情報理工学系研究科助手の金子勇氏が2004年に
京都府警ハイテク犯罪対策室が逮捕したものです。
事件は地裁で有罪、高裁では無罪、そして最高裁で正式に無罪判決が確定しました。
ソフトプログラマーや法曹関係者などは、当初から一貫して
京都府警の勇み足を指摘してきましたが、そのとおりになりました。
しかし2004年の逮捕から、著作権法違反の幇助という罪状で
判決が確定するまで7年もかかっていることが恐ろしいです。
日本の司法制度の最大の問題点は、とにかく判決(和解でもいいのですが)
まで時間がかかりすぎること。
一度裁判を経験するか、傍聴されるとわかると思います。
ま、違法ダウンロードはしないようにしましょう。
最近の記事一覧 もご覧下さい。
FX、ニュース、グルメ、スポーツ、福島原発問題など
いろいろ書いてます。