残念ながら、2年連続夏競馬では今ひとつ突き抜けられない結果に終わりました。こうなってしまった以上、昨年同様の9月以降の巻き返しを狙うのみです。
そのためにも、今回は通常の馬場想定に加え、新潟開催と小倉開催の大まかな反省も行い、秋競馬に備えます。また、せっかくWIN5がキャリーオーバーしたので、夢として(?)次週は初めてWIN5も少し買ってみようと思います。


・日曜小倉9R(3連複9330円×2、フクラムサイフ複勝510円)
ある程度先行している馬が良いと思っていたため、1着馬や3着馬が後方からマクったり差したりしてくるのは結果オーライ。軸馬は短縮適性高い。父も母父もスタミナ色強く、特に時計がかかるような馬場やスタミナ勝負の馬場で面白い。

sperの3着流し sperの3着流し sperの3着流し


まずは、いつもの馬場想定です。とはいえ中山と阪神は開幕週なので参考程度です。


・中山芝
本来は芝18以下をはじめとして内枠有利なコース。しかし、前開催は枠の有利不利が少なく、かつ通常よりも差しが届く馬場。それも、七夕賞の日には近年記憶にないほどの外枠有利な馬場となった。後述するが、新潟芝で力を出し切れなかった「内枠得意な器用なタイプ」が狙いやすくなるような、「いつもの」内枠有利の馬場になってほしい。ただ、これはあくまで願望であるため、異なる馬場と感じたら思考を柔軟に切り替えたい。


・中山ダート
1200mは基本的に人気の先行馬が手堅いコース。よって、同じく先行有利の新潟ダート1200mと傾向はそれほど変わらないこともあって、穴を狙いにくい。1800mは近走速い上がりを使っている馬や、短縮の馬。


・阪神芝
昨年の9月前半開催はタフな馬場で、短縮の馬が好調。枠の有利不利は小さかった。特に外回りはむしろ中~外枠、差し馬有利の傾向だった。


・阪神ダート
昨年の9月開催は、短距離が「前走先行している短縮の馬」が好成績。1800mは、18R中17Rで逃げ先行馬が勝つ先行有利の傾向。臨戦、距離問わず、前走10番手以下を追走していたような追い込み馬は今ひとつの成績だった。


・札幌芝
先週は雨の影響あり。日曜予想に記載したように、土曜からさらに前残り傾向が強まる。日曜メインもメンバーを考慮したらハイペースで前崩れになると思いきや、こちらも前残りになった。今週はBコース変わりということもあり、想定は難解。一応、使われてタフになってきてはいるので、短縮や時計がかかる馬場に強いようなタイプが良さそうではある。

・札幌ダート
1700mは、先週もまた中~外枠の先行馬有利な馬場傾向(のわりに今ひとつ的中に結び付けられない)。11R中10Rが逃げ先行馬の勝利で、1~3枠は[1 1 0 25]。1000mは先週は2鞍ともガチガチ決着。


続いて、中山開催に向けて、新潟と小倉の芝の総括をします。総括から、不利な臨戦や枠に泣かされて人気を落とすような「理由のある凡走をしている穴馬」をあぶりだすのが目的です。


【新潟芝総括】
全体的に開催を通じて中~外枠有利で、特に開催後半は内回り外回りの区別なくその枠の傾向が顕著に。特に開催後半の2~3週は、差し馬ではなく先行馬が外を回して粘りこむ競馬が目立った。以下、距離別に軽くまとめます。


・新潟芝1000m
開催前半は、アイビスサマーダッシュで内枠のエーシンヴァーゴウが勝つなど枠の有利不利は特になし(むしろ、人気になる分内枠に妙味)。ただし、開催後半は馬場が荒れた影響か外有利に。後半開催で内枠で負けた馬には妙味ありか。
前半開催:1~4枠 [4 3 3 45] 単勝回収率106%、複勝回収率59%
前半開催:5~8枠 [4 5 5 54] 単勝回収率36%、複勝回収率55%
後半開催:1~4枠 [0 3 5 55] 単勝回収率0%、複勝回収率56%
後半開催:5~8枠 [8 5 3 61] 単勝回収率157%、複勝回収率76%


・新潟芝1200、1400m(内回り)
馬場遷移は、開催2週ぐらいが先行馬有利で、一瞬差しや短縮が決まるようになったが、後半は完全な先行馬有利の馬場に。また、開催後半は外枠圧倒的有利な馬場でもあり、7~8枠で14R中11Rの勝利。外枠のオセアニアボス、メイビリーヴ、トゥニーポートが上位を占めた朱鷺Sが典型例(このレース、自身も外枠先行のフライングアップルを買っていたが、差しに転じたうえになぜか最内に閉じ込められて敗北orz)。
次開催への狙いは、内枠で先行できなかった馬や、前残りで届かなかった差し馬全般。例えば、8月21日9Rの新発田城特別で1枠で敗退したコスモドロス、マシラ、朱鷺Sのライステラス、コスモパンサーなどは力を出し切れなかった馬。


・新潟芝1600、1800、2000m(外回り)
もともとこのコースは、年間通じて内枠不利で中~外枠有利。毎週毎週回顧で同じことを書いたように傾向はある程度つかめていたわりには、的中にうまく結び付けられず情けない限り。
特に2歳戦は内枠不利の傾向が強く、1~2枠は[3 0 1 54]。新潟2歳Sのダローネガをはじめ、5番人気以内が15頭いてこの結果。
古馬戦も内枠不利には変わりはなく、この3つのコースの内枠(特に1~2枠)で負けた馬の巻き返しに注意。特に、本来内枠で器用さを生かすようなタイプの馬が着順を落としたケースを狙いたい。その意味では、次開催の中山は内枠有利の「いつもの」馬場になってほしい。また、特に開催終盤2週ぐらいは新潟記念が象徴するように先行有利の傾向もあったので、差しが決まるような馬場ならば不発だった差し馬も面白い。
具体的にこちらも馬名やレース名を挙げると、新潟2歳Sのダローネガ、2走連続内枠を引いた出雲崎特別のグレートマーシャル、芝22あたりで面白そうなハイレイヤー、広いコースならすぐに勝ち負けできそうな弥彦特別のギュスターヴクライ、3度内枠を引いたレイナソフィアあたりが挙がります(他も、予想時に見つけ次第追加)。



【小倉芝総括】
堅い決着が多く、苦戦気味。また、出走頭数自体昨年ぐらいから減っている。夏競馬の小倉芝において、10番人気以下で馬券になった馬は、2008年は30頭いたが、2009年が24頭、2010年と2011年は13頭、それも2011年は[1 5 7 479]とたった1勝で年々穴が出なくなってきている。また、小倉2歳Sこそ外、差し決着となったが、この日もハノハノが内枠で勝ちきるなど、最後まで外差しにはならずだった。


・小倉芝1200m
新馬、未勝利は圧倒的前有利。追込は[0 0 1 132]と、100頭以上いて1頭も連対せず。他のクラスも、基本は先行馬有利。こちらも追込は[1 2 1 66]と馬券になったのはわずか4回(そのうち3回は昨日で、2歳Sのマコトリヴァーサル、ハギノコメントと、10Rのメイショウバレーヌ)。
特に内に押し込められて末脚を封じられたような馬には注意(とはいえ、このパターンはある程度前が止まる馬場や展開でないと、再度の届かずになるが)。


・小倉芝1800、2000m
この条件で特注血統の母父トニービンは、今開催も好調(3着以内率40%、複勝回収率184%)。ただし、これらのタイプはスタミナが長所のため、ここでの好走が評価されて軽い馬場で人気になったら疑ってかかるのも面白い。それに対して、逆に瞬発力寄りの母父サンデーサイレンス産駒は3着以内率17.7%、複勝回収率39%と今ひとつだったが、こちらは阪神外回りなど長所が生きる馬場に変わっての激走に警戒。
枠については開催通じて大きな偏りがなかったため、この視点からの狙い撃ちは難しい。