彼らには戦争とズワイガニ食べ放題付きバスツアーとの区別が全くついていない。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

 素晴らしい!

皆さんのお考えに感服いたしました。さすがふれあいと絆の里だ。それではそのように手続きしましょう。黛君あとは頼んだ、さようなら。



見たまえ彼らの満足そうなこの表情を。ズワイガニ食べ放題ツアーの帰りのバスの中そのものじゃないか。黛君よく覚えておきたまえ、これがこの国の馴れ合いという文化の根深さだ。人間は長い年月飼い慣らされると、かくもダニの様な生き物になるのだよ。



他に誰かいますか?自覚すらないとは本当に羨ましい。虚仮にされているのも気づかないまま、墓に入れるなんて幸せな人生だ。



申し訳ありません、最初に申し上げた通り、皆さんのような惨めな老人どもが大嫌いなものでして。



倍も生きてらっしゃるのにご自分のこともわかっていらっしゃらないようなので教えて差し上げているんです。いいですか?皆さんは国に見捨てられた民、「棄民」なんです。国の発展のためには年金を貪るだけの老人なんて無価値ですから、ちりとりで集めて端っこに寄せて羊羹を食わせて黙らせているんです。大企業に寄生する心優しいダニ、それが皆さんだ。



かつてこの地は一面に桑畑が広がっていたそうですよ。どの家でも蚕を飼っていたからだ。それはそれは美しい絹を紡いだそうです。それを讃えて人々はいつしかこの地を「絹美」と呼ぶようになりました。養蚕業が衰退してからは稲作に転じました。日本酒に適した素晴らしい米を作ったそうですが政府の農地改革によってそれも衰退した。その後はこれといった産業もなく過疎化の一途を辿りました。市町村合併をくり返し補助金で凌ぎました。5年前に化学工場がやってきましたね?反対運動をしてみたらお小遣いが貰えた。多くは農業すら放棄した。ふれあいセンターなどという中身のない立派な箱物も建ててもらえた。使いもしない光ファイバーも引いてもらえた。ありがたいですね。

「絹美」という古臭い名前を捨てたら「南モンブラン市」というファッショナブルな名前になりました。なんてナウでヤングでトレンディなんでしょう!

そして今、土を汚され、水を汚され、病に冒され、この土地にももはや住めない可能性だってあるけれど、でも商品券もくれたし、誠意も絆も感じられた。ありがたいことです、本当によかったよかった。これで土地も水もよみがえるんでしょう。病気も治るんでしょう。工場は汚染物質を垂れ流し続けるけど、きっともう問題は起らないんでしょう。

だって絆があるから!




(中略)




なぜ?ゴミ屑扱いされているのを分かっているのに、なぜ納得しようとしているんです?



年寄りだから何なんですか?

だから何だってんだ!

だから労って欲しいんですか?

だから慰めて欲しいんですか?

だから優しくされたら、すぐに嬉しくなってしまうんですか?

先人たちに申し訳ないとは、子々孫々に恥ずかしいと思わないんですか?

何が「南モンブラン」だ!「絹美村」は本物のモンブランより遥かに美しいとどうして思わないんですか!誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、皆仲良しで暮らしていけば楽でしょう。しかし、もし誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない。深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。戦うということはそういうことだ!愚痴なら墓場で言えばいい!

金が総てではない?金なんですよ!貴方方が相手に一矢報い、意気地を見せつける方法は。奪われたものと、踏み躙られた尊厳に相応しい対価を勝ち取ることだけなんだ!それ以外にないんだ!



(中略)


敗戦のどん底からこの国の再繁栄期を築き上げた貴方方ならその魂をきっとどこかに残してる!

・・・はずだと期待した私が愚かでした。いいですか、二度と老後の暇潰しに私を巻き込まないでいただきたい。心優しいダニ同士お互い傷を舐め合いながら、穏やかに、健やかに、どうぞくたばっていってください。それではどうぞ皆さんさようなら!



(中略)



それを決めるのは貴方方だ。好きな金額を言えばいい、私が取ってご覧に入れよう。



少しはましな目になられましたね。




           古美門研介(「リーガル・ハイ」第9話)



礒飛容疑者、出所後「行くところない」
>礒飛容疑者は新潟刑務所を出所した直後、1人の男性と会っていました。この男性がJNNの取材に応じました。
「表情に出ていたのは、その日どうやって食って寝るかという不安ばかりだった」(礒飛容疑者と出所直後に会った男性)2人は新潟駅のビルにある店に入りました。礒飛容疑者は、ホットケーキを注文したといいます。この男性によりますと、所持金は刑務所で貯めた1万4000円しかなく、身元を引き受ける人もいなかったといいます。(MBSNEWS 2012年06月12日)


これが満期釈放の現実ですな…。さてこの殺人犯に対して宅間守と同様に死刑求刑が「極」刑に当たるのでしょうか?


ノルウェーで囚人が「一時帰宅」、28年ぶりの公務員ストで
>ノルウェーで24日、28年ぶりに公務員のストライキが始まり、同国南西部ベルゲン郊外の刑務所では看守がストに突入したのを受け、受刑者52人に一時帰宅を認めるなどの措置を取った。同刑務所の責任者が25日に語ったところによると、釈放された中には暴力、麻薬、経済犯罪のほか、性犯罪で服役している受刑者が含まれている。(Reuters 2012年 05月 28日)


日本のナマポ批判なんて目でないでー。


防犯カメラ止まらぬ進化 3600万人分の1人の特定1秒 日立国際電気
>目に見えて増えている駅の防犯カメラ。東京メトロ副都心線の渋谷駅で起きた男性刺傷事件でも、複数の駅での映像が逮捕への有力な手がかりになった。開発の最前線では、足跡を瞬時にたどる研究が進む一方で、知らぬ間に「監視」が広がる現状を懸念する声もある。


上記、ミナミの通り魔でも映像はありました…「防犯」ではなく「監視」カメラが正式名称だと思うのですがね。


>日立製作所の子会社「日立国際電気」(東京都)では、防犯カメラに映った人の顔を解析し、サーバーに蓄積された他の映像と照合、合致する人物を選ぶシステムを開発している。表情がはっきりしない映像でも、目や鼻の位置、輪郭から識別し、異なる場所、時刻に記録された数万の映像から、瞬時に十数枚に絞り込めるという。1秒間で最大3600万人分のデータが検索可能だ。カメラを網の目に設置してサーバーと回線でつなげば、対象者がいつ、どこで何をしていたかがわかる。横顔や、暗がりなどの場合は精度が落ちるが、実用化に向けた最終段階だという。(朝日新聞 12/06/02)


ただ、警察の似顔絵作成画力を見てしまうと、監視カメラは必要ですと今般転向しました。


同名で容姿酷似、死刑になった「間違われたカルロス」 米冤罪事件報告
>殺人犯と容姿が酷似し、ファーストネームが同じで、犯行時刻に現場近くにいた――それだけの理由でカルロス・デルーナさんは犯人と間違われ、1989年に27歳で死刑に処されてしまった。こんな米テキサス州の冤罪事件の報告書を、米コロンビア大学法科大学院のジェームス・リーブマン教授と5人の学生らがまとめ、15日に発表した。


痴漢冤罪を防ぐための監視カメラ導入が本当に現実化しそうな今、人質司法から身を守る有力な人権保護の武器かもとも思いますし…(溜息)。


>780ページに及ぶ報告書によれば、調査では捜査上の過失や証拠の見落としなどが大量に見つかった。デルーナさんが無実だというだけでなく、真犯人の手がかりもあったにも関わらず、たった1人の目撃証言によってデルーナさんは殺人犯と断定され、死刑が執行されたと報告書は指摘している。【5月18日 AFP】


高知白バイ衝突死事故事件を思うと無実を証明する目撃(体験)証人が十数人いても有罪になりましたしねヽ(`Д´)ノウワァァァン!!


バンクーバーの学校にも切断遺体、カナダ
>カナダ西部バンクーバーの警察は5日、切断された手足が市内の2つの学校に送りつけられたと発表した。カナダでは先週モントリオールで切断された遺体の一部が政党本部に送りつけられる事件が発生したばかり。【6月6日 AFP】


どこの国だってこういう人間は事故・確率的に湧いてきます。あとは社会がその事故に耐えられるかどうかということだけ。


メキシコで「女殺し屋」逮捕、20人殺害で報酬は月13万円超
>警察によると、先週逮捕されたマリア・ヒメネス容疑者は、1カ月当たり約1700ドル(約13万6000円)を受け取り、ライバル組織のメンバーや警官などを殺害したとされている。これまでにも女の「殺し屋」が逮捕されたことはあったが、これほど多くの犠牲者を殺害した容疑者は少ないという。(
Reuters 2012年 05月 8日)


メキシコまでいけばさすがに私も耐えられず、強力に法と秩序キャンペーンを擁護しますがw