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あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

プロジェクト敷地そのものと、それが結び直されるべき境界に息を吹き込むための根底にある原理は、あらゆる活力に乏しい都市地域を助ける原理と同じです。都市計画者たちは、多様性を生み出す条件で欠けているものは何かを突き止めなければなりません―― 一時用途の混合が欠けているのか、街区が大きすぎるのか、建物の年代と型の混在が不十分なのか、人口集中が不足なのか。そして何であれ、これらの条件で欠けているものはできる限り――通常はゆっくり、場当たり的に――供給されなければなりません。


              ジェイン・ジェイコブス(新版)「アメリカ大都市の死と生」



てっきりこの記事先週末にアップしていると思っていたら下書きステータスのままだったorz


2009-09-17 は安全保障学入門メモから領土拡張→国土開発の流れを(昨今のメモだと満蒙生命線→小日本主義ともなぞれませう)。


弁護士業界も熱視線!?賃貸住宅の更新料の瀬戸際
>2010年10月、賃貸住宅の新たな賃料表示制度が始まる。不動産会社の店頭やインターネットでの物件募集広告や重要事項説明書などの記載項目として、従来の物件情報に加え「めやす賃料」が表示されるのだ。めやす賃料とは、1ヵ月当たりの実際の負担額。仮に同じ条件で4年間住んだ場合の費用(賃料、共益費、敷引金、礼金、更新料など)を合計し、1ヵ月当たりの額に割り戻したものである。賃貸住宅を取り扱う不動産会社1167社が加盟する最大の業界団体、日本賃貸住宅管理協会(日管協)が、全国の会員企業に導入を呼びかける。(2010年9月13日 週刊ダイヤモンド編集部)


コンプラリスクとして貸金業界死滅史をちまちまとメモしましたが、その初期においては俗に17条書面と言われる「みなし弁済」を認める議論もあったわけで、それがダブって見えるのがまさにこの広告や重説のくだりかなぁ…。この記事の末尾内容のように弁護士業界特需となりうるかどうかは、最高裁判断待ちでしょう。


借り主負担「違法」と提訴 賃貸アパート原状回復費
>訴状によると、三井ホームエステートは契約書に、契約終了時に経年変化した場合でも部屋のクリーニング代など原状回復費用や更新料の支払いを借り主負担と明記。物件の明け渡しが遅れた場合は賃料の2倍を加えた損害金の支払いを定めている。
消費者機構日本は「消費者の利益を一方的に害する契約条項は無効とした消費者契約法に違反している」と主張している。三井ホームエステートは「原状回復費用などの一部条項は変更を決め、ほかは今後是正を検討する」としている。国民生活センターなどには同社の賃貸契約に関する相談が2003年から今年5月まで計33件寄せられた。(2010/09/06 18:28 【共同通信】)


消費者契約法第10条が、まさしく下線部を引かせていただいた部分にあたるのですが、この条文一般法規のようにあちこちで振り回されると怖いですよ。ちなみに、更新料無効判決でもこの条文が引用されていました。


東京外環道、「練馬―世田谷」整備再開 用地買収へ なお遠い完成への道のり
>昨秋の政権交代で事実上事業が中断していた東京外郭環状道路(外環道)の練馬―世田谷(16キロ)の整備事業が動き出した。国は用地取得の対象地域を指定し、国の委託を受けた東京都は9月中にも事業用地の買収に向けた具体的な手続きに入る。ただ、今後の整備手法や約1兆2千億円に及ぶ事業費の確保は不透明で、事業完成までの道のりは遠い


何のためのゼロ金利、デフレなのでしょうね。こういう時にこそ大掛かりな公共事業を積極的に打つべきで、リニアや外環道なんてその最たるものでしょうに。


>外環道は都心から約15キロの圏域を環状に連絡する総延長約85キロの道路。国土交通省のパンフレットによると、練馬―世田谷間が開通すれば、環状8号線を利用して約60分かかる関越道から東名高速への接続が約12分に短縮する見込み。環状8号線や抜け道として利用されている生活道路の渋滞緩和にもつながり、都の試算では二酸化炭素(CO2)が年30万トン削減されるなど大幅な環境改善効果も期待できる。


後段の温暖化対策を盾に取る議論は目を瞑るとして、温暖化対策予算をこちらに回せるというならいいんじゃないの(以前、一次産業推進費としても同様の呟きをメモした覚えもありますが)?


>外環道の同区間の総事業費約1兆2千億円について、国は4月、高速道路の料金制度の見直しで捻出(ねんしゅつ)した財源で、高速道路会社が外環道を整備する事業スキームを公表した。一連の見直しで、国は10年度の外環道整備の事業費として約57億円を確保。国と都はこの財源のうち約52億円分を活用し、緊急性の高い案件について、用地買収を始めることにした。ただ、高速道路の割引制度の見直しや首都高速道路の距離別料金制度の導入など、外環道整備の事業スキームの前提条件に不確定な部分があり、11年度以降の事業の進め方は見通せない。[日経新聞 10/09/02]


まあ、52億/1兆2000億円って見るとやる気あるのか疑わしいばかりですが。都も新銀行東京やら臨海開発で数兆円徒ら費やす金があったわけなのでどっちもどっちですが。


31 名前:念のため[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 08:31:16 ID:AV4c8xAQ
高速道路事業費比較

東京外環道(練馬-世田谷) 
16km 12,820億円
日本海沿岸東北道(酒田みなと-遊佐)
12km 310億円

というわけで、地方とは桁違いの金額ですので
「地方に金使うから外環が出来ないんだ」
とか言わないよーに


67 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:32:29 ID:jICmQEYI
遷都の方が早くて安い


いや、だから黒川紀章氏…。


143 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 14:02:52 ID:AV4c8xAQ
 そもそも、東京の周囲にグルリとグリーンベルトつくって、無秩序な市街化を抑制しようとする計画は「第1次首都圏基本計画(1958年7月)」からあるんだけどね、
 問題は国土庁や建設省(当時)がこの構想に対して積極的だった一方大蔵省や通産省はトコトン冷淡だった
んでグリーンベルトのはずが「近郊整備地帯」と名称を変えられて有名無実化されたり、政府機関の移転の一環だったはずが「筑波研究学園都市」になったり、再度の政府機関の一部移転を目論んだはず・・だったのが「さいたま新都心」だったり


壮麗な都市計画は日本では(地方都市レベルの箱物うんぬんはともかく)ついぞ選挙の争点となりませんからね…。


突然の悪夢 商店予定地に大規模霊園?!
>場所は、八王子市の閑静な住宅地。最寄のJR高尾駅からバスで10分で現場に着きます。この住宅地は、平成5年頃から分譲が開始され、中心部にはスーパーマーケットや診療所が出来る計画という事で人気の分譲地でした。しかし、後に分譲会社が経営破たん。スーパーマーケットの予定地は転売され、開発当時と関係の無い不動産会社が所有することに。また、おりからの不況も相まってスーパーマーケットの進出は計画通りには進まず、この土地は空き地となってしまったのです。


不況でも売れ続ける驚異のディベロッパー~成長する街づくりビジネス~山万 社長 嶋田哲夫氏  を実は先週の放映から既に3回ほど見直しています。詳細は再放送か、上記HPを見てもらうとしてこれぞ都市計画というものと感嘆致しました。しかし、これが大手デベロッパーではなく繊維会社の一部門の手によってなされているというのが情けないことこの上ないです。


>住宅地に「地区計画」を変更すれば、売れる可能性があると様々な業者が計画を立てたものの、この土地には「住宅」を建てることは出来ない規制があったのです。それは、八王子市が条例でこの地域に定めている「地区計画」。地区計画とは、住み良いまちづくりをすると共に守っていくために、建物の規制を厳しくかけるものです。そのため、問題の土地には商店・事務所・診療所とその付帯施設しか作れない事になっているのです。もし、住宅を建てられるように地区計画を変更するには、計画区域の地権者(及び面積)の三分の二以上の同意がないと、市に変更の提案を出来ないのです。結果、空地の状況のままこの土地が放置されることになったのです。


一時に総てを売りだしてしまえば、常識的に考えて高齢化するので、永続するように30年先を見据えてあえてバブル期も辛抱して毎年200戸程度を供給して都市民の年齢層が分散するような売り方をしたこと。そして対象として上がっていたのがもはや「墓のような多摩」(←冒頭に対比年齢層グラフ示された上で、村上龍が呟いてます)。噂の東京マガジンの当該報道とのあまりの落差にメモしておきまする。


>問題なのは、家を購入した住民。この付近にはスーパーマーケットがありません、一番近い場所でもおよそ2キロ、起伏のある地形なので歩くと30分程かってしまいます。高齢化が進む住宅地住民にとっては、スーパーマーケットか小さくともコンビ二エンスストアー等はぜひとも欲しい施設なのです。そんな状況の中で、今年7月墓地計画が具体化したのです。墓地は、建物ではないための地区計画の規制にはかかりません。地主としては、この場所をすぐに有効活用するには最適の方法だったのかもしれません。(噂の東京マガジン 9月12日放送)


そして感心したのは、本来公の仕事たる(…と小池栄子ですら疑問を抱いてました)公共機関の整備(電車!?やバス)や、学校、福祉といった社会保障施設までも山万の手でなしていること。そして駅や学校については寄付しています。


1泊7万円の超高級ホテル セントレジス、大阪に登場

>報道陣に公開された「セントレジスホテル大阪」のロイヤルスイート=6日午後、大阪市中央区大阪・御堂筋沿いに10月開業する超高級ホテル「セントレジスホテル大阪」が6日、報道関係者に公開された。「シェラトン」を手掛ける米スターウッドグループの最高級ブランドで、今回が日本初進出。1泊6万9千円からという室料は国内最高レベルだ。長引く不況でホテル業界の経営環境は厳しいが、急増する中国などの外国人観光客や、ブランド志向が強い富裕層の獲得を狙う


富裕層としての中国人観光客で皮算用をするのはあまりにも危険な気が…。日本の戦後の国内旅行の推移を思い起こすと、まずは団体旅行有りきの、旅行そのものがステータスになりえ、お土産などにはお金を落としても、旅館そのものに拘るスタイルではなかったはず。旅行よりも旅館に拘る個人旅行への推移はまだだいぶ先じゃないのカナ?



売り物は、訓練を受けたバトラー(執事)のサービスで、荷ほどきや靴磨き、航空券の手配など顧客の要望に24時間態勢で対応。宿泊客全員が利用できる。(2010/09/06 17:35 【共同通信】)


これぐらいのサービス既に導入というか対応しているホテル多数でしょうが、一括して一人で総てに対応する人間を置いたというのが目新しいのかな?(…ただコンシェルジュサービスとどこが違うのかはわかりませんが。男と女の違い!?)


182 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2010/09/14(火) 23:47:00 ID:4Eu5TX+P
アメリカ・OHGによる格付け

    評価10 
ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪)


    評価9
ホテル阪急インターナショナル(大阪)
ハイアット・リージェンシー大阪(大阪)
帝国ホテル大阪(大阪)
ハイアット・リージェンシー京都(京都)


    評価8
ヒルトン大阪(大阪)
ホテル・ニューオータニ大阪(大阪)
リーガ・ロイヤルホテル(大阪)
ザ・ウェスティンホテル大阪(大阪)
ホテル・グランヴィア京都(京都)
ウェスティン都ホテル京都(京都)


    評価7
柊家旅館(京都)
京都ブライトンホテル(京都)
京都ホテルオークラ(京都)
日航プリンセス京都(京都)
京都倶楽部・俵屋旅館(京都)
神戸メリケンパークオリエンタルホテル(兵庫)
神戸ポートピアホテル(兵庫)
ホテルオークラ神戸(兵庫)
神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ(兵庫)
ウェスティンホテル淡路(兵庫)
ANAクラウンプラザホテル大阪(大阪)
ホテル日航大阪(大阪)
シェラトン都ホテル大阪(大阪)
スイスホテル南海大阪(大阪)
ANAゲートタワーホテル大阪(大阪)


竹中工務店、利益重視の“選別受注”で営業益53%増
>大手ゼネコンの竹中工務店が30日発表した2010年6月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比52・9%増の122億円、経常利益が同31・0%増の138億円となった。利益重視の“選別受注”を進めたことで、採算が改善したことが、大幅な増益に寄与した。
売上高は同5・3%減の5498億円。民間製造業の設備投資の縮小したほか、選別受注の強化、海外の受注高が19・6%減したことも響いた。(MSN産経 2010.8.30 15:11)


下請けが泣いているんだろうなということはさておき、選別受注をやれる体力がまずは竹中にあるということがなによりですが、ゼネコンが一時われもかれもと乗り出していた海外進出も曲がり角を迎えた模様。


大手ゼネコンを悩ます「アルジェリア問題」
>アルジェリアを東西に横断する1,200キロメートルの高速道路を東、中、西の3工区に分けて建設する一大プロジェクトで、国際競争入札の結果、本邦5社JVはチュニジア国境付近に至る東工区(399キロメートル)を担当している。片側3車線、上下6車線でインターチェンジ22カ所、トンネル14本(延長17キロメートル)、本線橋梁55カ所、横断橋梁87カ所、アンダーパス58カ所などの構造物を含む受注総額は3,410億ディナール(約5,400億円)と日本企業が海外で受注する社会インフラ整備事業としては過去最大級で、当時から大いに話題となったもの。


>当初の工期は平成22年1月だったが、このキャンプではいまだに50%も進捗していないらしい。


当該記事で遅れの原因についてあれこれ書かれていますが、日本のように治安も労働者の質も良い国での公共工事で培ったノウハウとは全く別物であろうということは想像できます。その意味で中国が自国から労働者も連れてくるのは合理的なのかも知れない(苦笑)。


>大成がトルコ・ボスポラス海峡横断の海底トンネル工事(受注額1,023億円)で高速の潮流に阻まれ、大赤字を出したのは記憶に新しいが、またも大手ゼネコンが威信をかけた海外のビッグプロジェクトでつまずいた格好。(東経ニュース2009/7/21)


ただ、受注までにそうとう色々な伝手を使っているわけでしょうから、自社の都合、経済的観点からだけで撤退しますと宣言するにもできない苦しい立場になると。


<アニメ感想>
月曜
セキレイPure Engagement 第10話

最後の見せ場を強引に作り出した感じ、売り上げ次第で三期かなぁ。前回より明らかに戦闘シーンという見せ場が減ったように思えるのが売上にどう影響しているのか楽しみ。


みつどもえ 第9話

ふつー。


火曜
世紀末オカルト学院 第11話
ぽかーん。これまでの地上波アニメ史上でも一二を争うであろうディープキスのインパクトから、後半の普通に超能力バトルに至る超スピード展開はさすがに話にまとまりを強引に付けようとしたとしても理解が追いつきませなんだ。というか、このアニメに於いては出来うる限りオカルト的なものを否定しないといけないだろうに、最後が超能力バトルになってしまっては、、、台なしな予感。


ぬらりひょんの孫 第11話

ふつー。


水曜
オオカミさんと七人の仲間たち 第11話

早送り視聴。


学園黙示録 第11話

かたや、こちらは特に見せ場を最後に用意できようはずもなく、館からの旅立ちで持っていったん、二期待ちかなぁ。主人公がいつのまにかにリーダーとして振舞っているけれど、単なるハーレムにしか見えないのが愛嬌か。


アメリカ大都市の死と生/ジェイン ジェイコブズ
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▲黒川紀章氏が冒頭部分のみ訳出されていたものの完訳版。都市計画・都市開発(批判)における古典的名著。「いわゆる」都市計画に孕みがちな問題点を地に足の着いた視点から捉え直しています。詳細はあとがきの山形浩生氏のものされたものを一読するのが早かろうと思います(というか、あとがきを読んでから本文を読むほうがいいかもしれません)。当時、郊外への流出で死にかけていたアメリカの大都市が、現在なぜ復活しえたのかといった大きな残された問題とは別にして、偉大なるアマチュア(それも思想史的にも複雑系などの端緒を捉えていることも踏まえて)の思考の軌跡を辿るだけでも考えさせられます。