呪いではない、それは祟りだよ。貴様が妖と呼び身勝手に殺したものたちのな。 | あざみの効用

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或いは共生新党残党が棲まう地

『不可知論的な懐柔策をもちだすが、かえって以下のようなよく見られるだらしのない思考を滑稽なほど延々と続けさせることになってしまう。それはほぼ次のように進む。貴方は否定を証明できない(ここまではまあいい)。科学は超越的なものの存在を反証する手立てをもたない(これは厳密に正しい)。したがって超越的なものへの信仰(あるいは不信)は、純粋に個人の好みの問題であり、したがって両者とも同等の敬意をもって遇されるべきものである!貴方がそういう類のことを言うとき、誤りはほとんど自明である。』

             リチャード・ドーキンス「偉大なる収斂」


macska dot orgさま 米国を席巻する「新しい無神論者」の非寛容と、ほんの少しの希望 について

>ここ数年、米国の宗教界でもっともめざましく支持を拡大している勢力は、無神論者の集団だ。

>無神論者たちのふるまいは、信仰者のそれと何ら変わらないのではないかーーすなわち無神論者たちは、無神論という新しい宗教の信者であり、その他の宗教の信者と本質的に何ら変わらないのではないかーーという問いかけは、多くの人が直感的に感じるものだ。

>西欧において近年目立ってきている排外的・不寛容的なリベラリズムの高まりを思い起こさせる。

のような文章を見て、原理主義者だけでも3~4割を占めるといわれるアメリカ合衆国において、一体どの辺りで無神論者の集団が勢力を拡大しているのでしょうか?メガ無神論者集会とか寡聞にして聞いたことがございませんが、とか自称ドーキンス派(゚Д゚)ハァ?らしいですが、まさにドーキンス氏が嫌った知的宥和政策なんじゃないのと書こうかと思ったのですが、その後のやりとりを見ていると、どんどん後退してドーキンス批判でもなければ、無神論者批判でもなく、その半径3mサークル内での出来事に基づくアメリカ便りといった趣き以上でも以下でもなかったことがわかりましたので、もうどうでもいいです。


…というか、色々としているうちに先に言いたいこと書かれちゃった。というわけでa-geminiさまのものを替わりにメモしておきます。

【参考】
Liber Studiorumさま 再び「神は妄想である」について
macskaさんへの応答

a-geminiさまがやり取りの中で、結局どこが違ったのだろうというような納得というか違和感というか戸惑いを表明されていますが、それは編集人のあとがきを見れば答えが得られるかと思います。

荻上式さま 「αシノドス vol.1」本日配信!&キャンペーン当選者のお知らせ
>もともと、「運動」とは理想的なものでは全然ないし、何かの「運動」にコミットすること自体が、あらゆる価値より優れていると保障してくれるものでもない。価値にコミットすることはバイアスを寄せ付けざるを得ず、しかも「やらざるを得ない事情」そのものと、選ばれた価値との間にも必然的な結びつきはありません。といっても、このようなことを語ることが「運動」を無効化するようなものでも全くない

あるいは「ニセ科学批判ブーム」についても想起されるかもしれません。いずれにせよ重要となるのはフィードバック機能の有効性です。運動や論理が自己目的化し、批判対象と共依存関係に陥る風景は、もはや日常的なものとして可視化されてます(ほんとか?)。そんな中、フィードバック機能を鍛える作法として、小山さんの論考は大きな助けとなるでしょう。

編集人自らが、小山氏の論考をもってしてニセ科学批判やら、俗流若者論批判などをくるめて「運動」として、それらの言説に水をさすもののひとつという位置づけをしているわけです。具体的にニセ科学批判や俗流若者論批判で自己目的化、共依存に陥っている例があげられているわけではないので、これまた首を捻るばかりですが、それらに親しんでいる人間ならば少なくとも編集人と同じような解釈をして(゚Д゚)ハァ?と思うのはいたしかたないかと。単に不寛容な人は不寛容だというだけというのが小山氏の真意ということですが、荻上氏のようにまるで無神論者や似非科学批判をする人間が不寛容だと読めてしまってもね。

参考;http://newmoon1.bblog.jp/daily/2007-12-20/ (俗流若者論批判批判)


『知的宥和政策は、知的領土を「方法の問い」(科学)と「理由の問い」(宗教)に分割することである。「理由の問い」とは何だろう。そして、なぜ私たちはそれが答えるに値する問いであると考える権利があると思わなければならないのか?宇宙については永久に科学が超えることのできない深遠な問いがあるかもしれない。しかし、だからといって、それらの問いが宗教をも超えることはないと考えるのは間違いである。』

             リチャード・ドーキンス「偉大なる収斂」


以下はいつもの調子で続けます。

2007/04/25 は、少子化を手厚い福祉で克服したとしたモデルとしてよく取り上げられるフランスと、福祉ってそれ食べられるものですか?といった体なのに同じく少子化と無縁のアメリカ⇒Ans.多産の貧しい諸国から移民を入れること!

あと、アメリカ絡みでメモした天才コメントですが、冷静に考えると個人が武装すれば尊厳保てるかというと、単に強者が弱者に武装させて従えて、より弱者に対して凶悪な力を振るうだけのような気がします(それこそダメリカが好例ですよね)。

ただ、そうは言っても人口が(経済)力の源泉であることは滋賀県を見れば明らかと。

聖職者の児童虐待は「米社会の堕落にも責任」、ローマ法王
>訪米中のローマ法王ベネディクト16世は16日、米カトリック教会で問題化した聖職者の未成年に対する性的虐待について、教会側の対応を厳しく批判すると同時に、堕落した米社会にも責任の一端があると述べた。

ついでにそんなものを創造した唯一神とやらにも責任の一端があると思いますがw

>法王は司教らに対し、長期にわたって行われていた虐待への対応において教会側に「非常にまずい対応があった」と指摘。その上で、「メディアを通して家庭にポルノや暴力があふれている現状で、児童保護を訴えることに何の意味があるだろうか」と語り、「社会を支える価値」の再評価を求めた。

この期に及んでメディア批判、社会変革の必要性を説くとか麗しい光景ですね。いやー実にキリスト教は寛容な宗教でありますな。

>米国では2002年、ボストン大司教区の神父が教会員の未成年者に性的虐待を行い、大司教が事件を隠ぺいしたことが発覚。米カトリック教会は以降、児童保護に関する報告書を年1回発表しているが、07年は年間689件(前年比54%増)の虐待容疑が申し立てられ、和解金などで教会側は6億1500万ドル(約630億円)を支払った。【4月17日 AFP】

それにしても凄い財力。こんなパワーをもった方々がちょっとした無神論者の振る舞いに傷つくとか繊細なんですね(棒読み)。


「種の起源」草稿を公開 英研究者らがネットで
>生物進化の理論を確立した英国の博物学者チャールズ・ダーウィン(1809-82年)が著した「種の起源」の第1草稿など貴重な文献が17日、インターネットのウェブサイト上に公開された。英ケンブリッジ大の研究者らによるダーウィン全著作デジタル化事業の一環で、自筆のメモや研究ノートなど約2万点が新たに閲覧可能になった。ロイター通信によると、事業を進める同大のワイヘ博士は「世界を変えた著作の背後にあった研究や実験の資料が、世界中から手が届くものになった」と語った。(産経新聞 4.17)

The Complete Work of Charles Darwin Online
http://darwin-online.org.uk/

  ∧_∧ /⌒ヽ
 (´∀`)/  j。゚ 。 ダーウィン
 ⊂  / ゚。/;;" キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
  \ / 。゚:/;:
   (//⌒⌒ ̄ヽ-、
   / rっつつっっ
  / /つ。////つっ
__/ 〈o゚。o////つつ
三/  ⌒ヽo//。/つ
/ rっ rっつ/ つっ

ダーウィン展で見たちょっとしたはしりがき進化論(樹形図)のメモに記されたダーウィンのI Thinkのはしりがきの力強さには圧倒されました。


少年犯罪データベースドアさま「若者論を疑うことは人生の目標となりえるか?」 の書評はちょっと感動してしまいました。しかし、管賀さんだって、後藤さんだって「武器屋」から始まったはずなのに、もはや武器屋の立場に甘んじず勇者兼ねて自ら武器をつかってばっさばっさやっていますね。きっと武器屋として武器を精錬して待っていたのにいつまでたっても、その武器をつかってくれる勇者がメディアに現れなかったからなのかな?とか思います。

>若者論を疑うことで食えるようになるのが重要です。それは間違った若者論を一掃するなんてことよりも遥かに重要です。年寄り世代から反攻勢があったりしたら、いっそう戦争が盛り上がって、雑誌というものが息を吹き返したりするかもしれません。

この発言をまさに現実化したのがm9(エムキュー) (晋遊舎ムック) ではないかと。

●特別対談 小飼弾×赤木智弘
希望は「戦争」か、「テロ」か?
●インチキ「若者」論の元凶はコイツらだ!!
後藤和智
●「昭和ニート」の狂乱トンデモ事件簿
管賀江留郎

●「apバンク」っていったい何なの!?
山形浩生
●サブカルチャー経済学
田中秀臣

まあ、揃いも揃って言いたい放題。しかし、赤木さん、後藤さん、管賀さんと揃うことでようやく上に世代交代を迫ることができる(退場願う)ようになってきたのではないかと。それこそ赤木さん的に言えば、似非若者論で搾取してきた上の世代から、若者を語るという利権を勝ち取ってほしいと思います。


「あまつき」第4話

犬神@田中敦子さまの美声に聞き惚れました。