男には食べるより先に戦わなければならない時があるんです、たとえ自分が食べ物にされてでもね。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

『社会を防衛しなければならない。それが真理への意志に駆動された権力自身のスローガンである。正しい社会を作るために誰もが監視の一機構になり、誰もが権力の一翼を担い、誰もが誰かを売り飛ばす』

                  桧垣立哉「生と権力の哲学」


まず第一にコメント欄 で中村さんに教えていただいた際に記しているように、こんなくだらない一事件に限られた報道スペースを割くその報道機関としてのニュースの秤がおかしいということがはじまり。

次に他日、コメント欄 で七誌さんに当該事件について書かれている記事が話題になっていると教えていただきました。記事内にて「一大マンガ市場にもその罪の一端があるのかも」とか「これはレアケースではなく氷山の一角ではないか」という典型的、メディア悪影響論、体感治安の悪化が滲み出た文言を発見し、やれやれというコメントを記しました。

そこに当該記事を書かれた記者から、謝意を表すコメントとブログ内での第一次訂正がありました。しかし、その内容は私には単に為にする謝罪にしか読めなかったのでそう指摘したところ、当該記事内容に関するブログ に再び注記がつきました。

>#また別所では、十分な統計も関連性の証明もなしに思い込みや先入観から直接関連性がないかもしれない別の事象に警鐘めいたものを鳴らしているように見えてしまうはどうかというご指摘もあり(それは前述の追記のように決してこの記事の主意ではないのですが)、今回記事はレアケースにおける一人の容疑者の実際の行動のことだけを取り上げるべきだったと悔やまれます

http://newmoon1.bblog.jp/entry/402537/

…と、ここまでお書きいただいたのでとりあえずこれ以上批判する気持ちはさらさらありません。ただ、老婆心ながら一言申し上げると、今後も同様の記事を書かれたいならば、宿題として少なくとも「メディア悪影響論」「体感治安」二つのキーワードに関してくらいは勉強されたほうがいいかと思います。

また、「子供とのコミュニケーションをはかりましょう」ということこそが言いたいことの本旨だったとおっしゃられているので、ただ批判するだけでなく、きちんと理想的な記事もあるということを同時に紹介しておきます(元々メモするつもりでしたのでいい機会でした)。

女子リベ  安原宏美--編集者のブログさま「『危ない』ニュースのウソ★ホント」 より、坂元章教授のパートをご照覧あれ!

■坂元先生への質問

-ゲームで子供の脳が壊れるのですか?

Q1 ゲームをすると認知症と同じ脳波になるんですか?

>そういうことを示す、俗に「ゲーム脳」といわれる研究結果が出されましたが、だからと言って、ゲーム中に脳が認知症のような機能不全になっているとは言えません。実は名人が将棋をしているときの脳波もゲーム中と同様の脳波が計測されるようです。名人の脳は大変な活動をしていますよね。つまり、脳波が脳の知的活動量や機能をそのまま表すとは言えません

ゲームや将棋は少なくともお手玉よりは、脳を使いそうな気がします><

>さらにゲームを習慣的にしていると、認知症と同様の脳の状態が続き、その結果、子どもの脳がいつも機能不全な「ゲーム脳」に育ってしまうことも心配されましたが、これを実証する研究は行われておらず、二重に根拠の薄いものです。いずれにしても”脳が壊れる”は少々言い過ぎでしょう。

二重に根拠薄いと坂元先生は上品に否定されていますが、ぶっちゃけ根拠は森教授の壊れた脳内にのみ存在しているようです!


Q2 ゲームをするとどんどん頭が悪くなるんですか?

>ゲームを長時間する子どもほど、成績や思考力が低いとする研究もありますが、ただ、ゲーム遊びが成績を低めているのか、それとも、もともと成績が低い子どもがゲームをするようになるのかについては研究が少なく、特定されてはいません

ゲームが存在しないころだってやはり成績や思考力が低い子どもは普通に存在していました。特定はされていませんが、私は後段の方が可能性が高そうだろうと踏んでいます。

ゲームの中には、教育的なものもあり、それはむしろ子どもの成績や思考力を高めるものと考えられています。また、ゲームをしていると、視覚的知能という、図形や位置関係に関するすばやい判断能力などが上昇するとされています。これは、将来役に立つ能力のひとつでしょう。

また、最悪ゲームに悪影響があるとしても、同様に好影響もありうるでしょう。メディアによる影響が好か悪になるかなんて、それこそ特性によると考えるほうが無難と。

【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/403586/ (シリアスゲーム)
コメント欄 (「シリアスゲーム」記事)


Q3 暴力的なゲームをすると子どもは暴力的な犯罪者に育ちますか?

犯罪には多くの原因があるので、ゲームによる悪影響をことさら心配する必要はありません。ただ、暴力的なゲームが子どもの暴力性を高めるとみられる条件がいくつかあります。たとえば、①暴力が肯定的に描かれていること、②人物や場面の描写が現実さながらで、実際使えるような暴力であること、③子どものもともとの暴力性、④主人公との同一視が強いこと、などです。

一応、悪影響があるとされる研究結果の知見は踏まえた上で「ことさら心配する必要はない」と言えてしまう所詮その「程度」の影響しかないということです。

>ゲームの中には、悪を倒す暴力が正しいものとして描かれることもありますが、現実では暴力での解決は避けるべきだと話してあげると、そういった影響は減ると考えられています

この部分がまさに普通に目くじら立てない程度のコミュニケーションの薦めとなっています。


囲み小コラム ゲームとの正しいつきあい方を教えてください。

>ゲームの悪影響を過度に不安視する必要はないと思いますが、あまりに夢中になって没頭されているお子さんは確かにご心配でしょう。ゲームに時間をとられることで他の体験から得られる感動や楽しみを失うことにはなるので、ゲームのプレイ時間を話し合って決めたり、他の活動をすすめてみるのもよいでしょう。

坂元教授はこの部分についてリスク分散と言われています。つまり色々な経験をしておけばしておくだけ、たとえひとつひとつの経験で悪影響があったとしても他の経験で中和されるという意味です。そしてそれは遊びのみならず、勉強だろうが資産管理だろうが当て嵌まる当たり前のことでもあります。

>あと、子どもといっしょにテレビゲームをしていただくことをおすすめします。最初は穏やかでも後で過激になるソフトもあるので、チェックもできますし、ゲームについて気をつけてほしいことをさりげなく話すこともできます。

ゲームを無根拠な不安に基づいて恐怖するよりも、積極的に子どもとコミュニケーションをはかる機会に用いるべきと。

>何よりも、ゲームは子どもが大好きなものですし、親御さん自身も子どもたちのときに楽しくゲームをやってきた方たちが親の立場になるわけですから、子どもと率直に話をすることができるのではないでしょうかゲームは親子のコミュニケーションのひとつとして、良いツールになると思いますよ。

片意地張ったり、目くじら立てることなく、ほどほどにうまく付き合っていきましょう♪言われてみれば当たり前のことのように思われるかもしれませんが、ほかにこの種の安心言説をきちんと根拠をもって提示される方がどれだけおられますか?不安言説はきーきー喚くだけですので猿でもできます。それに引き換え、安心言説というのは勇気がいるとそういうことです。


以下 おまけニュース+アニメ感想

「違法では」講談社内にも不安の声 調書流出問題
>奈良医師宅放火殺人事件をめぐる供述調書問題で、秘密漏示の罪で起訴された崎浜盛三医師は300万円の保釈保証金で保釈を認められ、2日午後6時半ごろ、奈良市の奈良少年刑務所から、弁護人に導かれるように姿を現した。「長男のことを思ってやったことだが、結果的にこんなことになって残念。複雑な気持ち」と報道陣に心境を語った。9月に自宅を家宅捜索された時と比べ、若干やつれた様子。鑑定医の仕事は「必然的に距離を置くことになる」と語り、一礼して立ち去った。

長男のことを思って「やった」と言ってしまったら、勝手に供述調書を盗み見られたという最初の弁解は通じませんw やつれるほどの取調べに、鑑定医の仕事を失ってとっても可哀相ですね(・∀・)ニヤニヤ

>「供述調書を見せて下さい」「いいですよ」

>関係者によると、昨年9月末、京都市内の居酒屋で交わされたというこんな会話が、調書漏洩(ろうえい)問題の発端だった。草薙厚子氏が崎浜医師に取材を申し込んだのはこの約1カ月前。旧知の京大教授から、精神鑑定医が崎浜医師だと聞いた草薙氏が紹介を頼み、メールアドレスを教えてもらった。草薙氏は少年鑑別所の元法務教官。97年の神戸連続児童殺傷事件の取材経験などがあった。

この教授も家宅捜索受けたし二度と草薙と対談したり、他の人に紹介したりはしないでしょうね。とりあえず草薙なんかに教え子を売った人間として名前が出なくて良かったですね(・∀・)ニヤニヤ

>草薙氏と講談社の間で、具体的な出版話が持ち上がったのは11月。供述調書を引用するスタイルや、取り調べ中に長男が書いたとされる直筆の「カレンダー」を使ったカバーのデザインは、「本物の迫力に勝るものはない」として、次々と採用が決まった。一方、崎浜医師には出版の具体的な計画は知らされなかった。崎浜医師が本を見せられたのは、本が出荷される数日前だった。調書を引用した内容やカバーに疑問を持ったが、出版中止は求めなかったという。

この点は取材を受けた当該少年の祖父と同様ですね。関係者各位に許可を求めることなく、出版にひた走るさまは麗しすぎて涙がでます(゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!

講談社内でも、出版への不安はあった。発売間近の5月、関係者が顧問弁護士に見解を聞くと、刑法の秘密漏示罪に触れる可能性があると指摘された。しかし、刷り上がった初版本は書店への出荷を待っており、ブレーキはかけられなかった。関係者の一人は、名誉棄損などの民事訴訟を起こされることは考えていたが、「まさか刑事事件に発展するとは予想もしていなかった」。

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         ∧ ∧,  <ハヤマルナ
        ( (⌒ ̄ `ヽ    _
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       、( 'ノ(      く     `ヽ、
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なんという確信犯ぶり!講談社のコンプライアンスレベルを惜しみなく曝け出しました!

>その後、本に引用された供述調書の内容は、奈良家裁が崎浜医師に貸し出した資料と一致。長男らの告訴を受け、地検が強制捜査に乗り出した。講談社は医師の逮捕後、ホームページ上で「捜査の目的はメディアの取材活動を萎縮(いしゅく)させることにあり、到底容認できない」と反論。一方、「権力の介入を引き起こしてしまった社会的責任を痛感」と表明し、取材や出版の経緯について検討する調査委員会を設置することを発表した。

訴えられるのは覚悟の上で、とりあえず売ったもの勝ち程度の卑しさしかもちあわせていなかったくせに、どの口が捜査批判ですか?取材活動の萎縮も何も自招危難のくせにド厚かましすぎです。…あと関係ないですが、今月の論座で宮崎哲弥が「以前から草薙については批判的でしたが~」のようなことを述べていたのですがその「以前」「批判的」だった箇所をご存知の方がおられたら教えてください。こうして事件化するまで、草薙をきちんと批判していた識者なんて一人も存じ上げないのですが(後藤さんは除きますよw)。

〈草薙厚子氏のコメント〉鑑定医の方はもとより、ご迷惑をおかけした方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、公権力の介入は許せません。(朝日新聞 11.3)

        =ニ二二ニ=
       ,  -―- 、
    /⌒Y /  、   ヘ ヽ
.  ,イ  /l i!_/iハ!Tトi、 N. |
  i/! i /! | l/r=、 r=、i/.!ハ!  プギャー
    iハi! レ‐ト、┌┐ノレj.i! i!
    i! i! l  ‐、ノ)ー<_  i! i!  
    i! i! .`ト.イy 〉-、:i、i. i! i!
    i!   |`ー ' ̄ ::::::}|    i!
    i!   |:::`ー:::::::ー'.|    i!
       ./:::i三`ー' _ノ
      /:::::::`ー' ̄ヽ
負け惜しみ乙!調査委員会まで設ける講談社が草薙を使うことは二度と無いでしょうし、他の大手メディアも同様でしょう。また今後彼女の取材に応じる奇特な方は出られないでしょうし…呪詛対象がめでたく社会的に抹殺されたことをお悔やみ申し上げますヾ(*´∀`*)ノキャッキャ


強制わいせつ:小6女児にわいせつ行為 容疑で防犯巡視員を逮捕--仙台 /宮城
>小学6年の女児(12)にわいせつな行為をしたとして仙台南署は19日、仙台市太白区、無職、相澤新太郎容疑者(66)を強制わいせつ容疑で逮捕した。相澤容疑者は同市教育委員会から「学校ボランティア防犯巡視員」に委嘱され、05年度から週2回程度、登下校時の巡視などを行っていた

さすがはモラル高い団塊世代、不審者(≒若者)から子どもを守らないといけませんからね!…ってあれ?

>調べでは、相澤容疑者は18日午後3時半ごろ、1人で下校中の女児を同区内のアパート敷地内に連れ込み、キスしたり体を触るなどした疑い。容疑を認めているという。相澤容疑者は当時、防犯巡視員のジャンパーを着用していた。女児は母親に連れられて近くの交番を訪れ、「顔見知りのおじさんに触られた」と話したという。

で、この老人が当該性犯罪に及んだのは、ネットの影響ですか?それともロリコン漫画ですか?私は「防犯巡視員のジャンパー」という制服にそういう魔力があったという説をあげておきますね♪

>荒井崇・同市教育長は「詳細なことは、警察で取り調べが行われておりますので、その経過を待ちたい。児童の安全を守るために地域から信頼されている方を募って防犯活動に取り組んできていただけに、大変遺憾なこと」とコメントした。(毎日新聞 2007年10月20日)

…とさんざん皮肉を書き散らしましたが、これが若者の犯罪でなくて本当に良かったと思います。こういう事件を大きく報道しないのは「防犯ボランティア」については否定的な煽りができないからなんでしょうな、やれやれ。で、青パトを使用した犯罪・事件はマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン


県教委職員が爆破予告
県庁を爆破するとの予告文を、佐藤知事の秘書がいる部屋に送りつけたとして、県警捜査一課と福島署などは1日、県教育委員会の総務企画グループ主査、佐藤典昭容疑者(45)=伊達市諏訪野2丁目=を脅迫の疑いで逮捕した。09年開催予定の国際スキー連盟(FIS)「フリースタイルスキー世界選手権」猪苗代大会を批判する内容で、県警は佐藤容疑者の自宅を捜索し、動機を調べている。佐藤容疑者は容疑を認めているという。

スキー脳の仕業ですなw

>県教委によると、職場での佐藤容疑者は、自分から積極的に話しかける「ムードメーカー的な存在」だったという。最近は来年度予算の編成で残業続きだったといい、ある参事は「近年は予算も窮屈で、大変だったのではないか」とため息をついた。(朝日新聞 11.2)

「ふつうの子」による犯罪キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!ってあれ?


「機動戦士ガンダム00」第5話

なんか甘っちょろい話でもにょります、もっと国際政治・思惑・思想をメインに据えて欲しいな。とりあえずニュータイプがソレスタルビーイングにもいることがわかりました。

あと1話から登場し続けている高校生コンビはいつ、どのように話の本編に絡んで来るんでしょうね。


「電脳コイル」第23話

総集編…あまり編集が上手でないというかこれだけ見ても、未見者には理解でしょうね(苦笑)


「しおんの王」第4話

今回、盤面を映す場面が多くてちょっとwktk


「ゲゲゲの鬼太郎」第31話

今回、特に喜太郎の作画が崩れているように見えたけれど、あまり気にならないのはそういう作品ではないからなんでしょうね。とりあえず来週の萌え系キャラにしか見えない魔女に期待♪(ミイラ男が西洋妖怪軍団に加わるのは初めてのことですね)

あと以前その著作についてレビューで絶賛したこともある大泉氏のエントリーより↓

核と萌えの日々~ライター大泉実成のたわごとさま「その後の水木しげると猫娘」
>先生は新鬼太郎アニメは一度も見たことがありませんでした。資料を見せると「ぁ、初めて見ました」と述べました。「猫娘のエロ本がコミケで売られていますが」という質問にも、そこにどのような問題も感じておられないようで(同席した娘さんは嫌がっていましたが)、泰然としていました。そして、自分は長い間妖怪にこき使われてきたので、妖怪が金を運んでくるようになったのだ、というようなことをにっこりしながら言いました。つまり猫娘はどう変貌しようと、金を運んでくれればよい、というのが先生のご主張のようでした

それでこそ、私の愛してやまない水木御大であります!最高♪


Comments
ふみこ記者の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

端的に定量化することのできない「ココロ」の問題について、語るのは報道機関には馴染まないということだと思います。それでも「ココロ」の問題を語りたいならば、背景として傍証足りうる証拠(例えば「三丁目の夕日」で美化されまくりの1930年代は今と比べて人口「比」で若者たちはおよそ4倍!殺人犯しているとか)をもってきてくださいというだけのことです。

>この機会にわたしのブログに来る方々がこうした情報の存在にも目を留めてくださることを願いつつ。

坂元教授や浜井教授の論説が一般教養として、マスコミ関係者のみならず、市井の方々にもお読みいただけるようお勧めいただく機会がどのような場であろうと少しでも設けていただけたことを感謝しております。ほかの場でもニュース記事をてがけられているということですので、どうぞ広く広くこれらかの記事に反映なされてくださいませ。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/11/08 14:16
コメントをありがとうございました。ご指摘のあったエントリーに若干追記をしました。

定量化することが難しい(というか不可能かもしれない)人の内奥の感情や良心や徳育(これらとて基準はあやふやなわけですが)といったものへの影響に関連して、この機会にわたしのブログに来る方々がこうした情報の存在にも目を留めてくださることを願いつつ。

今回はお世話になりました。これからもよろしくお願いします。
commented by ふみこ
posted at 2007/11/06 18:09
七誌さん、こんにちわ。

重い話ですね…私も現在、両親とは縁切っている状態なのでかける言葉はありません。

メディアリテラシーという言葉が必要にされるようになったというのは、マスコミ報道に対する不信の裏返しということはメディアにかかわる人間ならば一度真剣に考えていただきたいと思います。

「報道の自由」は「編集の自由」をも含みますし、まったく価値観の入らない報道(あったとしても共同通信・ロイターのように淡々と事件を流すだけになってしまいます)もありえないということは承知の上で、「偏向」には陥らないでくれという程度の節度・知識を要求するのはそれほど過大な期待ではないと思うのですがね…。

>世の中にはニュースやテレビの媒体を「絶対の事実」として鵜呑みにしてしまう、考えることをやめた人間がいるからです。

結局、教育を通じてではなく若年世代が、上の世代が目の敵にしているネットでのコミュニケーション、情報蓄積を通じて脱洗脳されていくのが皮肉といえば皮肉ですね。

>ここのコメント欄に書くのは場違いな気がする。長文駄文失礼しました。

いえいえ、まったく気になさらないでください。少なくとも私は長文コメント歓迎というか大好物ですから。

あと、いいかげん何か適当なニックネーム考えていただけると嬉しいな(笑)
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/11/06 12:53
ふみこさま、こんにちわ。もうあまり言うこともないのですが、

http://www.222.co.jp/Blog/blog.aspx?ID=3714&bID=12644

を読ませていただいたので一言だけ。

私が当該ニュースをメモしたのは、カウンターとしての嫌味にすぎません。元々見知らぬ不審者による子どもへの犯罪など顔見知り(要は家族です)の手によるものと比べれば、ほとんど塵芥のようなものに過ぎません。それを犯罪をゼロにしようなんて異常な熱情を傾ければ、どこかで歪みもでますわな…ということです。

性犯罪についての記事を書かれるならば、とりあえず現在日本の犯罪が多いのか、少ないのか、戦後からの性犯罪件数、あるいは他先進国の犯罪件数を虚心坦懐に眺めた後に書かれることをお勧めいたします。

また、自身の偏見について痛感されたならば、とりあえず『テレビゲームと子どもの心―子どもたちは凶暴化していくのか?』(著)坂元章 および、『犯罪不安社会』(著)浜井浩一・芹沢一也の両著をお読みになられる「べき」です。偏見は個人的人格に問題がないならば、単なる勉強不足・情報寡少にすぎません。

また、何度でも繰り返しますが、私はサブカルチャーを批判したから責めているわけではありません。少なくとも私はきちんとした事実に基づいた批判ならば正当なものと思います。責められるべきは、無知(無恥)な人間の単なる偏見に基づいた批判行為です。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/11/06 12:32
安原さん、こんにちわー。

>結局そのまま「暴力」のままなのはひとえに私の実力不足です。

言葉って難しいですよね。それにあくまで社会心理の実験では暴力「性」を測っているに過ぎませんから(ミルグラムのような実験は倫理的に出来なくなりました)。しかも「~時間、~というゲームをプレイしたら、~発身近にいる人間を殴る行動に出る」のようなことはまったくなく、ゲームプレイ「直後」に人形を殴る、あるいは言葉遣いが影響されることがあるという「程度」で、しかも時間が経過すれば消えてしまうその「程度」の問題でも「暴力性」といえば「暴力性」ですからね。坂元先生が厳密な定義にのっとっておっしゃられているのと、マスコミが「暴力」と無造作に使うのが言葉上は一緒というのが腹立たしいといえば腹立たしいですね。

言い換えるにしても、視聴(プレイ)直後のアグレッシブな反復、模倣としか名付けようのないものですし…軽~く「モノマネ」ぐらいでどうでしょう?
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/11/06 12:13
*最初にこの場を寛大にご提供くださっている遊鬱さんにお詫びと謝意とを申し述べさせてください。

七誌さんのコメントを読んで、はっきり言って深く反省しています。重ね重ね、ごめんなさい。

メディアの偏向(というか操作)報道はわたしも本当にどうしようもない状況だと考えているのですが、今回は不本意にもその片棒を担いでしまう形となり、お詫びしようにも本当に申し訳なくて。。。

あの記事の問題はそもそも事実関係が明らかな事象のみの紹介という部分にあるのに、わたしの嗜好まで尊重してくださって恐縮です。当然のことながらわたしも皆さんの嗜好を尊重したいと考えており、どういう形になるか分かりませんが、将来この申し訳のない気持ちを形にできればと願っています。

実はわたしは3つのネットメディアで情報発信をしているので、そこで本件に関わるような偏向(操作)報道の非を明らかにするような記事を書く機会があるかもしれません。

きっとそれと分かるような記事になるので、その時にはどうぞ、そっとニヤニヤしながらお楽しみいただければと思います。

今回は本当に勉強させていただきました。ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
commented by ふみこ
posted at 2007/11/06 01:35
 こんばんはです。とりあえず最初にコメント欄に『お兄ちゃんは悪くない-‐では、悪いのは誰?』の記事を紹介した者です。メディアというものはとても怖いもので嫌悪しているので記者の方にはちょっと失礼に当たる紹介の仕方をしました。
 世の中にはニュースやテレビの媒体を「絶対の事実」として鵜呑みにしてしまう、考えることをやめた人間がいるからです。
 例えば自分の親はいまだに「宮崎勤事件」当時のマスコミの偏狭報道を信じきっており、漫画等を読む自分の事を「犯罪者」呼ばわりの上「目を覚ませ」と首を絞められたこともあります(補足しますと自分は当の昔に親とは別居しておりニートとかではありません。別居した後に何度か会ってますがこんな調子です。)。もちろん何度か説明しましたが「テレビや新聞で言ってることだから正しいに決まってる」と言っては取り合う事はありませんでした。
 アニメ・漫画関係の偏狭記事に影響された人について書きましたが、どんな内容にしても、テレビや新聞などで報道される内容を「絶対」だと信じきっている人を多数知っており、そういった事からメディアはとても恐ろしい物だと感じており嫌悪しております。
 記者様のマンガやゲームといったサブカルチャーが嫌い等の個人の嗜好はいいのですが、それがメディアという媒体で発信してしまうとそれが私的意見などではなく、あたかも「絶対的に正しい」世論だと信じきってしまう人達がいることも考慮したほうが良いかもしれません。たとえ間違った記事で後から訂正記事を載せても、その訂正記事もその人が読むとはかぎらないのだから。

 この文書は記者様の記事かブログの方に書いた方が良かったかな。ここのコメント欄に書くのは場違いな気がする。
長文駄文失礼しました。
commented by 七誌
posted at 2007/11/06 00:24
エントリーを拝読させていただきました。

ツカサネット新聞というメディアに対する記事投稿に関してはわたしも自分なりのとらえ方があるのですが、今後はご指摘いただいたニュースサイトという公器での公的な情報発信の信憑性と事実関係のみの報道とに個人として気を付けていきたい、ということでどうぞご容赦ください。

ゲーム脳に関する部分については興味深い点も多く、今度記事にしてみようかななどとも考えました。もっとも、色々整理して考えていくうちに、自分はやはり萌えやマンガやゲームといったものがどちらかというと嫌いで、今回記事ではそうした「好み」が、同じ好みを持っていそうな同世代かそれより上の人々の同意を得られそうな言い回し(結論に至るオブラート的役割)以上のものをどうやら醸し出してしまっているようだ、ということに改めて気が付かされました。これは自分にとって収穫です。もう好き嫌いの押し付けはやめるようにします。ご指摘を本当にありがとうございました。

ところで例の防犯巡視員の事件ですが、あらためてぞっとすると共に、来月は(ひと月に1本記事を書くことにしています)釣り合いを保つ意味でこの種の事件に対する記事を書こうかと思っています。これも良いヒントをいただいて感謝です。

今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
commented by ふみこ
posted at 2007/11/05 01:57
またまた抜いていただいてありがとうございます。ひとつ補足させていただくと、坂元先生とも、記事の文言を詰めているとき、「暴力」という言葉のイメージがかなり強いのでちょっとひっかかっておりました(今も)。他人に怪我をさせてしまうような暴力もあれば、頭ペチッの暴力もあれば、その他もろもろ「程度の差」があるものですので、先生も「何かほかにいい言葉があればぜひ」とおっしゃってくださってたので、うーん・・と考えたことは考えたのですが、結局そのまま「暴力」のままなのはひとえに私の実力不足です。
commented by 安原
posted at 2007/11/05 01:07