随分前の訃報を知る | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

ある方のブログで、お世話になったS氏の訃報を聞く。

S氏との出会いは、まだ私が二十代の頃である。

S氏は邦楽普及を目指して、都内(都内をの超越していたかもですが)の小学校を巡回し邦楽を紹介する事業をされていました。

当時の長唄三味線の師匠がその活動に噛んでいたことから、S氏の事業のお手伝いをさせていただいていた事がある。

もちろん表でなく裏方スタッフ。

幕の上げ下ろし。スライドの操作。山台を組むなどの大道具。

演劇出身の私。役者引退後も昔の経験を活かすという感じで楽しかった青春の一ページです。

 

今になって、私の活動の中でお話しさせていただいている方の中には、実はこの当時にお目に掛かっている方が何人かいらっしゃいます。たとえばお囃子のT氏などは複数回お目に掛かっています。

「縁がある」なのでしょうね。再び出会ってお話しできました。そして、その方のお弟子さんとちょいちょいご一緒に活動している。

面白いなぁと思います。

 

何気にやっていた長唄ですが、このS氏が「邦楽って楽しいよ」という事を教えて下さいました。

また、よく舞踊会等でお目に掛かるのですよね。

大皮の師匠が亡くなり十年はお囃子する気にならなかったけれど、

今の師匠と出会い、お囃子をまたやってみたい気分になって。で

今があるんですね。

ストップザ十年は意識的に邦楽とは離れていたし・・・。

で、空白の長い十年があって、またまた今の師匠のところでお稽古を始めて、師匠の舞台を拝見の場でS氏との再会があった。

で、覚えていて下さって超観劇。

何故か、師匠のお仕事先の舞踊会でS氏と被るのですね。

再開後、ちょくちょくお目に掛かっていました。

 

邦楽の活動をされていたS氏ですが、

もともとはモダンバレエの方だったという事を彼の著書で知って吃驚。ただ、S氏の体型を見ればモダンバレエという感じがします。

 

邦楽の作詞もなさって、才能豊かな方でした。

大分遅いお悔やみですが・・・心より合掌・・・