皆さん、こんにちは。
本日は、ある魚屋さんのお話です。
このお魚屋さんの店主が、
いつも行く魚市場で知り合いの漁師と世間話を
していたときのことです。
漁では、人気の魚も獲れますが、
商品価値のない魚も大量に獲れます。
たとえば、足が切れたタコや、標準より小さな魚などです。
食べる分にはまったく問題ないのですが、
市場では売ることができないため、
船の燃料代などを考えると、
途中で捨てたほうが経済的ということです。
店主はそのような状況を
「もったいない!」
と感じて、それらを安値で引き取ることにしました。
そして、そのことを店のコンセプトとして
大々的に告知したのです。
そのコンセプトとは
「魚は限りある資源。捨てられる運命の
『もったいない食材』を提供する店」
というものです。
これが、環境問題がクローズアップされている現代において
消費者の心を強くとらえました。
告知活動はプレスリリースで行い、
地元の新聞や情報誌が取り上げてくれました。
そのため、ほとんど広告料がかからなかったそうです。
このように、「もったいない食材」というコンセプトを
立ち上げることによって、
売上は急上昇していったのです。
本日もお読みいただきまして、ありがとうございます。
ではまた。
(参考)「0円販促を成功させる5つの法則」米満和彦著(同文館出版)