アジア選手権 日本vsキルギス | ライターMのブログ

アジア選手権 日本vsキルギス

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     日本 4 - 0 キルギス



 にかく第一印象としては、これがW杯出場を決めた記念すべき一戦なのかというほどあっさりとした結末であった。


 この試合から鈴村が復帰した日本は、浦安セットでスタートし前からプレスをかけチャンスを作る。
2分には、稲葉が右サイドでボールを奪い戻したボールを藤井がファーサイドへシュート。そのこぼれ球が稲田の前に転がってくるが稲田は決められない。
 日本のハイプレスに対し苦しんでいたキルギスだが、4分あたりからGKを高い位置に上げパワープレー気味に攻めこんで数的有利を作り、流れを自分たちに引き寄せようとする。しかし、日本はすでに前日練習でパワープレー対策を立てており、これにきっちりと対応し単発でミドルシュートを打たれる場面はあるが(何本か危ないシュートもあった)決定機は作らせない。だが、日本も相手がパワープレーをしてくることもあり、ボールは支配され引いた相手を崩すには至らない。
 このまま前半0-0で終わる気配が漂いだした17分、鈴村からのパスを右サイドで受けた小野が相手を背中でブロックしながらドリブル開始するとそのまま右足を一閃。シュートはGKの股間を抜け待望の先制点を挙げる。
 さらに、終了間際の19分には、木暮が中央のスペースへ飛び出すと鈴村からそこへパスがピタリと合う。
相手はたまらず木暮を倒しFK。このFKを比嘉からパスを右サイドで受けた藤井がシュートを放つ。一旦は防がれるが、そのこぼれ球を藤井が中へ折り返すとキルギスのマラト⑬がOGをしてしまう。日本はラッキーな追加点をもらい理想的な形で前半を折り返す。



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ラッキーであったが貴重な追加点を挙げ喜ぶ選手たち。この1点が試合に大きく影響した。

 半もキルギスのパワープレー気味のプレーに対し、日本は守る展開。日本はリードしていることもあり無理はしない。一方のキルギスは4分過ぎからGKにダニエル⑨を入れ本格的なパワープレーに入るがそれでも1点が遠い。
 すると33分、キルギスは、マラト⑬が2枚目のイエローをもらい退場してしまう(彼はこの試合アンラッキーボーイとなってしまった)。試合巧者の日本がこのチャンスを見逃すはずもない。すかさず攻め立てると、34分、右サイド藤井のシュートパスにファーサイドで稲田が合わせ3-0とする。
 さらに、終了間際の37分には、金山がロングシュートを決め4-0とダメを押しそのまま完勝。日本は念願のブラジルへの切符を手に入れた。


しかし、どうも腑に落ちない点がある。そう、
「(W杯出場権を獲得し)満足しています。日本代表は昨年から今年、急激な上達、進化を遂げている」
というサッポ監督の手放しの喜びように対し、どうも選手たちのリアクションが悪いのだ。

「ただの通過点。もちろん嬉しいですけど、今回はイランに勝って決勝に進んで優勝する。それのために来ているわけだから」(鈴村)
と、この試合の勝利はあくまで最低限の目標で通過点であることを強調している。他の選手も一応に淡々としていた。このあたりをみると、前回出場は悲願のW杯だったことに対し、今回出場は必須のW杯ということか。

 この試合少々言い方が悪いが、日本はおそらく内容はともかく、とにかく勝ちにいったということであろう。もっとリスクを冒そうとすれば冒せたはず。ただし、次はそうはいかない。準決勝の相手は永遠のライバルイランだ。ただ守るだけでは勝てない。しかも昨年のようにイランは一時のようなピヴォ当てではなく
ムービングフットサルを取り入れるなど日々進化している。日本はいかに相手をナーバスにさせ、シャムサイーへのピヴォ当てでごり押しさせるような展開に持ち込めるかどうかが鍵だ。



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タイまで応援に駆けつけたサポーター。彼らの声援が選手たちに届いたことは言うまでもない。

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