U20女子日本代表の親善試合を福島市で開催するのに反対 | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

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バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

ヤングなでしこ、福島市で試合
 来月 VSカナダ戦(産経新聞)↓
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120706/fks12070602050000-n1.htm

U-20女子日本代表が福島市の
県営あづま陸上競技場で
カナダ代表と親善試合をするとか・・。

ちなみに福島県が調査した
県営あづま陸上競技場
の空間線量は下記の通り↓

http://www.pref.fukushima.jp/j/monitaring.sports0512.pdf

場所によっては毎時0.6
マイクロシーベルトを越える
場所もあります。

日本の法律では
毎時0.6マイクロシーベルトを越える
場所は放射線管理区域とされ
一般人は立ち入っては
いけません。↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%8C%BA%E5%9F%9F

確かに原発事故が起きて
福島市のかなりの地域が
放射線管理区域となり
法律自身が無実化してしまっている
現実はありますが
それでも法律は生きています。

福島市に住んでいらっしゃる方が
たいへんな生活にあることは
理解できるものの
福島県の実体が伴わない
復興キャンペーンに
将来もある若い
女子日本代表が政治的に
利用され、被曝のリスクを
受けることに全く理解が
できません。
仙台でも盛岡でも試合ができる
場所はあるはず。

どうしても福島の
復興活動にそういう形で
貢献されたいのであれば
田嶋副会長ご自身が
その場所でお子様やお孫様と
一緒に90分間フルタイムで
サッカーをされては
いかがでしょうか?
それで初めてその意志の強さを
皆が認めると思いますが。

【2012年7月8日 訂正】
引用データが古く新しい情報を読者の方から
いただきました。

http://www.azumapark.or.jp/wp-content/uploads/2012/06/2012.6.211.pdf

0.6μSv/hを越える結果は現在でておらず
放射線管理区域に指定される地点は
確認できておらず
違法状態というのは言い過ぎでした。
申し訳ありません。

ただそれでも福島市での開催には
反対の意志は変わりません。

確かに被曝リスクはほぼ0といっても
良い状態ですが、それでも0ではなく
仙台や盛岡に比べれば線量の多い事実には
変わりはないからです。

もちろん福島市の方々が将来の
なでしこジャパンの試合を楽しみたい
という思いもわかります。さらに
上記のドキュメントを見ても
わかるとおり福島市の関係者の方々が
細かく線量の計測を行なっていて
その懸命な活動については
本当に頭が下がる思いです。
でもこういう形ではなく
誰もが安心して納得のいく
復興イベントができないか
考えさせられる思いです。