クロード・デュソーのインタビュー記事から | 日本で活動中のサッカー監督のブログ

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バルセロナで修行してきましたが、2017年より日本で活動しております。

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先月はカズ君、翻訳によるビルバオのコーチによる内容でしたが
今月号で気になったのは二つ。

ひとつめは
クロード・デュソー氏のインタビューと練習レポートについて。
彼は前フランス国立サッカーアカデミー校長、
現JFAアカデミー・テクニカルアドバイザーで
フランスにいたときはアンリやアネルカを育てたアカデミーの
校長先生でした。
JFAのコーチライセンスを持っていると届く
「JFAテクニカルニュース」の発言に共感することが多く
以前から注目してた人です。
インタビューで感じたのはアカデミーが当初の予定通り
うまく進んでいないというイライラ感です。
「焦ってはいないが、物事が素早く進んでいない」
という発言にそれが集約されてます。
特に「リーグ戦」がないため練習のための練習になってしまい
1ヶ月前に良い試合をしてもその良い習慣を1ヵ月後に
忘れてしまうことが問題だと。
ここからは僕の意見ですが、練習レポートや
JFAアカデミーのダイアリーをみててデュソーがトルシエばりに
選手に厳しい態度で臨んでいるのは、彼らの環境がぬるいと
感じているのではと思えました。
例えばバルサやエスパニョールに限らず
スペインの下部組織ではプロ並に戦力外通告や
レンタルで放出されることが普通にあり
練習には常に緊張感があります。
エリート教育ならではの難しさというのも
レポートとインタビューから感じましたね。

二つめは
石川県サッカー協会の取り組みで2007年から
U-14、U-18 のリーグ戦を県内で始め、
今年からはU-18も3部制になるとのお話。
このリーグを通じて選手間、チーム間、指導者間で
競争原理がはたらくことで石川県のレベルがあがってくるかと。
とても良い取り組みに思いました。
JFAから6ヶ月レベルのリーグ戦をしくようにとの指示が
出ているみたいですが、口だけではなく
参画チームにグラウンド提供などを条件に
補助金を出すなど、何かひとつアイディアが欲しいところですね。