【怪しいおやぢ】です。

 いわゆる、江戸の事件をぼちぼち……と。

 今回は、『密夫殺し』 ……『半日閑話』 より


 堀之内の道鳴子の少し先に、竹の煙管などに蒔絵を彫っていた町人がいた。

 町人は、女房が密通していたのを見付け、相手共々捕まえた。

 近くの寺に連れて行き、間男は【らせつ】し、女房は陰門を刳り抜いた。


 検使が行くまでそのままにして置いたところ、夥しい数のイタチが、彼女の陰門の抉り口に食らいついていたと言う。

 

 【らせつ】 らきり、ともいう。羅切と書く。

 淫欲を押さえるために、陰茎を切り取ること。 

 

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 『江戸の事件簿』