【怪しいおやぢ】です。

 『類聚世話百川合海』

(るいじゅ せは ひゃくせん かっかい)から……


 重口(おもくち)ながら、「を」の字の部。


『陰陽師と飄とには、不逢が能』

(おんみょうじとつちかぜとには あわぬがよい)


 飄というのは、ここでは「つちかぜ」とふりがなが振ってありますが、「つむじ風」のことです。砂埃を巻き上げることから、つちかぜ、と称したのかもしれません。


 なにせ、江戸の町では砂埃が酷くて、今で言う砂塵除けのゴーグルのような物を使っていた、という話もある位です。そう考えると、「つちかぜ」もありかなと思えてきます。

 

 江戸時代、巷間では陰陽師が幅を利かせていたという話もあります。

 飄と同じように、逢えばあれこれと避けようのない災難に見舞われる……。

 その程度の意味でしょうか。

  

 実は、『陰陽師に逢わぬが良い』という意味が、理解できていなかったりします。