【怪しいおやぢ】です。


 『類聚世話百川合海』

(るいじゅ せは ひゃくせん かっかい)から……


 今回から、


 乳臭いこと、「ち」の字の部。



『茶碗と茶碗、血を血で洗う』



 血で血を洗う……はよく聞きますが、


 冒頭に、「茶碗と茶碗」がくっつくと、少し違った臨場感が出ます。


 目鼻や手足の付いた茶碗同士が戦って……というイメージ。


 茶碗同士のぶつかり合う、硬質なカン、カンと高音で響き遇う音……。


 実際は、この類聚世話百川合海の句の選び方、作り方は、


 音の、語感の良さと、韻を踏んでいるかどうかが基準のような気がします。


 確か、「への字をば、韻もなく言い納め」とありました。


 最近では、深い意味はないのだ……と考えて、紹介するようにしています。 (改稿)