【怪しいおやぢ】です。
『類聚世話百川合海』
(るいじゅ せは ひゃくせん かっかい)から……
「は」の字の部。
『歯に血が付いた、歯に衣着せず』
…………。
この状態なら、物事まっすぐ伝えたくなる……と。
この書物ではなくて、
歯に関することわざがあったので、幾つか紹介します。
『歯なしの骨だくみ』 ……身分不相応な計画のこと。
『歯を出す』 ……叱ること。
『歯なしに食い残しなし』 ……歯の悪い人は、食い意地が張っている。
『初子に白歯見せるな』 ……ありえないこと。
最後のことわざは、
人妻となったら、歯をお歯黒で染め、眉を剃り、丸髷に結う……
これが、決まりだった時代に、白歯のままで子どもを産むというのは、
常識外れもいいところでした……。
いろいろと想像が膨らんでくることばです。