取手警察交通課所属の新人白バイ警察官、崎山裕治(24)は、日々、分からず屋の違反者達との苦闘に日々悩んでいた。日本シリーズで、日ハムが広島カープを破り10年ぶりに優勝しのだが、日ハムのファンである崎山は喜ぶ気にもなれない。今日もまた、県道19号で南田の車に出会ってしまったのだ。。。

 

この所の崎山の病んだ心に、更に追い打ちを掛けるように、1台の車が後方から近づき、パッシングする。

 

崎山がミラーで確認すると、案の定、あの南田の車だ。崎山はスロットルを少しふかし、距離を開けた。すると南田は、また近づいてクラクションを鳴らす。無視する崎山。

 

毎度のルーチンのように、南田は右ウインカーを点滅させ、追い越しに掛かった。横に並ぶと、南田は崎山に声を掛けるが、崎山にはそれが聞こえない(←聞かないフリ)。

 

仕方ないと悟ったのか、南田はゆっくりと前に出て、ブレーキを細かく踏んだ。

 

崎山『んっ!?ブレーキランプが4回点滅、さらに3回。。。 ザ・キ・ヤ・マ   ト・マ・レ、か。。。』

 

南田の車が停まり、続いてザキヤマも白バイを停める。

 

前方から、南田が車から降りて、ツカツカと崎山に近寄る。

 

崎山『ナニか違反しました?』

南田『お前にしては、上出来な冗談だなw。』

崎山『南田さん、勤務中なんで、手短にお願いしますよ。』

南田『あのさぁー、新しい読者が増えたってお前に教えたかったのよ。どうも、お前と同業みだだ。それも若い女性のw。』

崎山『え、えぇっ、本当ですかぁ~♪』

南田『ああ、本当だ。警官に嘘ついてどーすんだよw。』

 

つづく