今年のタロウの自由研究ですが、
色々と悩んだことは前エントリー に書きましたが、せんだって無事に終了しまして。
指導にあたった私は灰のように燃え尽きたのですが、その記録を書いておこうと思います。
(長いです)
テーマですが「たいようけいのわくせいたち」 でいくことにしました。
宇宙です!
テーマを決めるまでは、色々と悩みました。
学校から通達のあった諸般の事情から、実験とか観察系がいいかなーとは思っていたのですけれども。
ま、どうせやるんだったら、本人が好きなテーマでいくのが一番いいかなと。
そもそも、タロウが家で「宇宙をつくる!」と言い出して、科学館の展示をイメージしたような、アトラクション的な工作を作り出したのがきっかけでした。
おもちゃカゴから「太陽」が覗いていたり
ソファに「ビッグバン」が突き刺さっていたり(?)
「彗星」が地面から生えていたり
惑星が棒にぶらさがってたりとかしてたんですけど、
リビング全体を使うような大作に仕上がっていたので、
「スゴイ工作だね。これを自由研究にしてみたら?」
と誘導したのがきっかけでした。
そしたら本人もその気になりまして。
その後、工作に改良を繰り返しまして、出来あがったのがこの「太陽系全図」です。
(クリックで拡大します)
細かく見ると色々と間違いがあるのですけど。それは見ないことにして!
この「太陽系全図」は彼の大作でしてね、一つ一つのアイテムが細かく作られていて、なかなか感心しました。
特に面白いなぁと思ったのがコレ。
指人形型の「ボイジャー1号」です。
よく見ると、ちゃんとここに「ゴールデンレコード」が表現されています(笑)
書き込んでいる模様?もなんだかそれっぽくて芸が細かいです。
参照→ボイジャー計画のゴールデンレコード
これは「地球」と、その周りを回る「ハッブル宇宙望遠鏡」
この宇宙望遠鏡も、なかなか雰囲気が出ています。
と、このほどかように工作物が出来上がったのですが。
工作物提出だけは自由研究としてみとめてもらえないんですよね。
なので、このあと工作をベースにした「研究結果」を紙にまとめていきました。
どうしたのかというと、
画用紙に、工作で扱ったそれぞれの惑星の絵を描き、調べたことを書いて行きました。
(工作の写真を貼付ければいいじゃん、とも言ったのですが彼が「絵を書く!」というので)
タロウの手元にあるのは、彼の超お気に入り絵本・バイブルのうちの一冊。
- 科学キャラクター図鑑 天文学―きらめく世界/ダン・グリーン
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
。。。
最近買ってあげた本なんです。
玉川大学出版部が出している「科学キャラクター図鑑」のひとつ。
何度も触れていますが、今彼は、この「科学キャラクター図鑑」シリーズにそれはそれはもう夢中でしてねー
朝から晩までずーっと読み続け、文章を暗記してるくらいです。ドハマリ。
この本も、ずっと買って買ってとせがまれ続けてやっと購入したので、もう彼は飛び上がるように喜びましてねw
そもそも、この「太陽系全図」工作を始めたのも、この本を読んでいて思いついたらしいです。
※他の、キャラクター図鑑シリーズにまつわる記事を書いています。
「周期表ーゆかいな元素たちー」
「Dsといえば?」
「キャラクター周期表を読み込む」
「それも確かに「お話」だね」
「科学キャラクター図鑑・生命学ー生命ってすごい!ー」
。。。
そんなこんなで、太陽系にある天体たち、
「太陽」「金星」「火星」「木星」「土星」その他もろもろについて、現在知っていること、分かっていることを短い文章で書いてもらったわけですが。
タロウは、『自分は知っている』という意識が強いのか、サラサラと書いて行きます。
が、問題が一つ。
横から見ていると、彼は間違ったことも思い込みで書こうとしているわけです。
普段、彼が間違った認識で宇宙のマメ知識を披露しているのを聞いていても、私はハイハイと聞き流していたのですが。
しかし、それを発表物とするならば別。
「ちょっと待って!それは本当なの!? どこに書いてあったの!?」
と聞いても、
「うーんと、たしかー、そうだったと思うけど」
と要領を得なかったりする。
「それは違うとおもうよ」
と反論しようものなら、
「そうだった!ぼく覚えてる!知ってるもん!ぜったいそう!」
とゴリ押ししようとしはじめていたので。
「あのね。こういう発表をするときには、間違った事や、『たしかそうだった』みたいな、あいまいであやふやな事を書いてはいけないの!
必ず、正しいことを書かなくちゃいけない。そのためには、『どこでその知識を見たのか、聞いたのか』ってことはシッカリ覚えておいて、確認しなくちゃ。
たとえばその情報を本で見たのだったら、その本は間違ったことを書くような本でないのか、信用できる本なのか、それも確認してから、発表しないといけないんだよ。
分からない事は、分からないとハッキリ書く。
くれぐれも、間違ったことや、あやふやなことをあたかも正しいように書いてはダメ。
それが科学というものなの!」
と、科学論つーか研究者としての心得みたいな話まで力説するハメに。
私ったら科学者でもないのに、スイマセン。
いや、でもね。
『科学』だけじゃなくっても。これって大事なことだとおもうのですよね。
いみじくも情報発表するのであれば、どんな情報であれ、「間違ったコトを書かない」「思い込みで書かない」と志すことは、とても重要なことだと思うのです。
「信頼性のある情報」をしっかりと見極め、ニュースソースを確認し、そういった情報だけを発表する事。
この情報過多の時代。「情報を取捨選択できる眼」というのは、こういう事から鍛え、養えるのではないかと思う訳です。
情報を、発信する時の心得、受信するときの心得でもあり…。
それがゆくゆくは、将来論理的で科学的な思考を構築するための、基礎にもなるのではないかと。
と、アツイ思いを切々と訴えた訳ですが。
ここからが大変でした。
タロウのやつが欲張って、あれも書きたいこれも書きたいと言い出すものなので、確認のとれない情報についてはあの本をひっくり返し、この本をひっくりかえし、宇宙関係のビデオを最初から再生し…
事実確認作業が、ハンパなくってさー(泣)
チョット目を離すとまたいいかげんなことを書き出すタロウを
「まてまてまていーーー!」
と引き止め、
飽きてヘロヘロ文字を書き出すきゃつを叱り飛ばし、文字を書きやすいように画用紙に罫線をひきつつ、叱咤激励し、図鑑を一緒になって検索し…
もう、アタクシ疲れ果てました。
灰になったよ灰に。
終わった瞬間はしばらく立ち上がれなかった。。。
で、出来上がったモノはこんなんなりました。
こんなヘナチョコ発表物ですが、親子の血と汗と涙を感じとっていただけるでしょうか
あっ、でも言い訳しますが、「ただしい情報を書け」とタロウに指導しましたが、基本的に確認作業においても彼に任せましたので(つーか退屈したハナも騒ぎだしていたし、そこまで見切れなかった)、細かい情報のチェックはしておりません
ざっと見てだいたい合ってるかな~!?程度なんですけど(すいません)
もし間違いがありましたら謹んでお詫びいたします;お気づきの方、どうぞご指摘いただけましたら幸いです。
。。。
たいようけいのなかまたち/たいよう
もくじ
1。たいようけいぜんたいず
2。たいようけいのわくせいたち
3。たいよう
4。すいせい
5。きんせい
6。ちきゅう
7。かせい
8。しょうわくせいたい
9。もくせい
10。どせい
11。てんのうせい
12。かいおうせい
13。めいおうせいとカロン
14。エリス
太陽系ぜんたいず
たいよう、すいせい、きんせい、ちきゅう、かせい、もくせい、どせい、てんのうせい、かいおうせい、めいおうせい、めいおうせい、カロン、エリス、カイパーベルト
たいようけいのわくせいたち
たいよう、水、金、地、火、木、土、天、海
<テーマをえらんだりゆう>
「てんもんがく・きらめくせかい」をよんで、もっとしらべたいとおもって、太陽系のじゆうけんきゅうをしようとおもいました。
<どうぐ>
えんぴつ、けしごむ、ずかん、コンパス、ペン、かみ、カメラ、しゃしん、ゆせいのペン、クレヨン、ぼう、おりがみ、ストロー、テープ、いろえんぴつ
どんなふうにすすめたか
1。ほんをよんでテーマをきめた。
2。たいようけいぜんたいずをつくった。
3。わくせいなどのえをかいた。
4。わくせいについてしらべたことをかいた。
5。もくじをかいた。
6。すすめかたをかいた。
写真上)太陽系ぜんたいずをつくっているところ。
写真下)めいおうせいのえをつくっているところ。
<さんこうにしたほん>
「きらめくせかい」!
「う宙」しょうがくかんずかん
「スペーストラベラー」テレビばんぐみ
「インターネット」ナサなど
<むつかしかったこと、くふうしたこと>
きんせいについておぼえていたことをかこうとおもったらおとうさんとおかあさんが「それはほんとうなの???」ときかれてそれがほんとうなのかしらべるのがたいへんでした。
たいようけいぜんたいずをつくるのはうまくいった。
ボイジャー1ごう/ボイジャー1ごうといえばたいようけいで1ばんとおくにいったたんさきです。
てんのうせいはうえをむいています
ハッブルはう宙ぼうえんきょうです
カッシーニはどせいのたんさきです
ちきゅう
たいよう
たいようはいろいろなみかたがあります。
でんぱ、Hαきせん、かしこう、しがいせん、Xせんなどいろいろあります
なんと!2004年メッセンジャーがうちあげられました。メッセンジャーのしゅうてんはすいせいで2011年とうちゃくよていです。
金星
金星はきれいでもなかはとてもマグマだらけでおそろしいわくせいです。
地球とハッブル宇宙望望遠鏡
ハッブル宇宙望遠鏡はまだ、だれもみたことのない、めいおうせいのしゃしんをとりましたが、しゃしんはくもっていました。
かせいはからっからのほしです。ですがそのかせいに2台あしをふみいれているたんさきがあります。そのたんさきはオプチュニティーとスピリットです。
しょうわくせいたい
しょうわくせいたいはただ、ただよっているだけではありません。しょうとつとがったいをくりかえしながらちきゅうにふりそそいでいます。
もくせい
もくせいは太陽系でいちばんおおきいわくせいです。
タイタンはほかのほしとはちがってあめもうみもかわもきせつがあります。でもみずはみずでもえきたいてんねんがすです。そのえきたいてんねんがすをはっけんしたのはホイヘンスというたんさきです。
天王星
天王星にはわが11ぽんあります。あと、たいようからのきょりが28おく7250kmはなれたところにあります。
冥王星 カロン
カロンは冥王星のふたごのほしです。
エリスはめいおうせいよりとおいほしです。
。。。
タロウの構想は膨らむし、とはいっても彼の作業は遅いし、
やってるうちにドンドン脱線するし。
やってもやっても終わらず
私に取ってはアリジゴクのような自由研究でした…あー大変だった。
終わった瞬間、私の方が喜んでたかもw
クリックでねぎらってください…
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