お泊まり保育で得た知識 | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

そんなこんなで、お泊まり保育を楽しんだタロウ。→前記事

家に帰り、「どうだった?」と聞いてみると、



お母さん、火って何から出来ているの?
「あのねぇ~~~、飯ごうでごはん、つくったんだよ音譜



お母さん、火って何から出来ているの?

先生にあとで聞いたところによると、タロウは特に、飯ごう炊爨(はんごうすいさん)に興味津々だったようです。

飯ごうでご飯を炊く事を、「飯ごう炊飯」と思っていましたが、正しくは「飯ごう炊爨(すいさん)」なのですね。ご指摘くださったまはーるさん、ありがとうございます♪


飯ごう炊爨をするにあたって、子供たちに説明や質問タイムをもうけていたそうなのですが、あんまりにもタロウがウルサいので、あとで個人的に色々と教えてもらっていたとの事…


そういえば、我が家はまだキャンプの経験がなく、
外で飯ごうを使ったこともなかったので、新鮮だったのかもしれません。






そんな訳で、タロウは、新しく得た知識を早速ひけらかしてきました(笑)



お母さん、火って何から出来ているの?
「ねぇ、知ってる? 飯ごうって、どうしてあんな形をしているんだとおもう?」




お母さん、火って何から出来ているの?
「なんでだろう~? そういえば、飯ごうって、ちょっと変わった形をしているよね。わからないなぁ」






お母さん、火って何から出来ているの?
「それはねぇ。昔、戦争があったときにね。これを腰につけて、(兵隊が)歩いたんだって。
 ここに穴があると(飯ごうにある縦の溝)、足にあたっても痛くないでしょ?」


(と、飯ごうを足にくっつけて歩くジェスチャー)

 
「だから、こういう形なんだよ」










へーーーーーー、初めて知った!





本気で私は感心してしまいました。
そんな私を見て、タロウは大変得意げな様子。




意外なところで飛び出した、戦争ということばにビックリでしたが…。
まさに、モノに歴史あり、なのだなぁと。

そして何より、タロウの質問をあしらわず、即座にきちんと答えてくださった先生に感謝でした。








。。。


戦争というキーワードが出たので、戦争についても少々話題が膨らみました。




お母さん、火って何から出来ているの?
「ねぇ、ロシアグルジアって、戦争していたんでしょ?」



お母さん、火って何から出来ているの?
「そうだね」


ちょうど、タロウの中で国旗世界地図がブームのときに、テレビでちょうどロシアグルジア紛争のニュースが流れていたのです。
それでちょうど、彼の頭の中にインプットされていたらしいDASH!





お母さん、火って何から出来ているの?
ロシアグルジアだけでなくてね。いろんなところが戦争したりしてたんだよ。 
 ちょっと前では、イラクでも戦争していたしね。
 昔は、日本も、アメリカ戦争していたんだよ。 怖いんだよー。
 戦争をすると、沢山の人が死んじゃうからね。 戦争は嫌ね」





お母さん、火って何から出来ているの?
「なんで戦争しちゃうんだろうね」



お母さん、火って何から出来ているの?
「なんでだろうねぇ。 戦争はねぇ、国と国とのケンカだからね。
 ケンカしないで、もっとみんな、仲良くやればいいのにね。」



お母さん、火って何から出来ているの?
ケンカはやめよう!って言ったら?」




お母さん、火って何から出来ているの?
それはいい考えね。そういう風に言うことはさ、すごく大事なことだと思うよ。
 だからタロウが大きくなって、日本が戦争になりそうになったら、そうやって、『ケンカはやめよう!』って、大きい声で言ってね」



お母さん、火って何から出来ているの?
「うん、わかった」






と、そんなこんなのやり取りのあと、
しばらくして・・・



お母さん、火って何から出来ているの?
「あ、ぼく、いい事考えた!」



と叫んだタロウ。



「なに?」



お母さん、火って何から出来ているの?
「あのさー、鉄砲の玉をさー、スポンジにしちゃえば、頭にあたっても痛くないし死なないでしょ?だから怖くないよ!」




お母さん、火って何から出来ているの?



弾がスポンジ。

って。




予想外の視点の解決策に、思わずぶっと吹き出してしまいました。



お母さん、火って何から出来ているの?
「そうね、確かにそれは怖くないわね」















古今東西、人の歴史は戦争の歴史・・・といわれるように、人類と戦争とは切っても切り離せないものなのかもしれません。
戦争の背景は色々だし、憎しみは根深いものだし、なかなか消えるものではないのかもしれません。
ネットを徘徊していても、民族や国に対する、あちこちに散在する憎しみを発見しては暗澹たる気持ちになったりもする今日この頃ですが。


このような子供の何気ない発言に接すると、ハッとさせられることも多いです。



実は、もしかしたら、こういう「初心」が、一番大事なのかもしれないな、なんて(笑)









は、でも待てよ、
「弾がスポンジの銃で戦争する」って・・・、それってサバイバルゲームとも言わないか?


しかし、でも確かに、
こんな小さなうちから、<たたかいごっこ>が好きな位なのだから。


お母さん、火って何から出来ているの?
↑たたかいごっこ



争いごと、戦うことというのは、オトコたるものの本能なのかもしれません。
ならば一概に押さえつけてしまうのはフラストレーションであろう・・・

であるならば、「戦争を否定する」のではなく、
戦争ごっこ的な、サバイバルゲーム的なアプローチも、それはそれでアリなアプローチかもしれないぞ、なんて(笑)


ま、所詮SF的な妄想なのかもしれませんがあせる







。。。


サバイバルゲームで本当の戦争をする世の中って…
ある意味とても平和なのかも。
お母さん、火って何から出来ているの?
別の意味で怖くなりそうだけど。


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