子門真人「およげ!たいやきくん」
『およげ! たいやきくん』は、1975年にフジテレビの午後の子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルナンバーとして発表された。
作詞は高田ひろお、作曲・編曲は佐瀬寿一。
子門真人が歌ったこの曲は現在、日本で売り上げ枚数が最も多いシングル盤(フィジカル・シングル)とされている。
1975年10月、『ひらけ!ポンキッキ』で初めて流されると、曲調が聞く者の心をとらえたのか、リクエストカードやフジテレビへのレコード発売の問い合わせが殺到する。
この曲は当初、生田敬太郎氏が『ひらけ!ポンキッキ』の番組内で歌っていたが、生田氏がテイチクと専属契約を結んだことなどから、『ひらけ!ポンキッキ』関連のレコードをリリースしていたキャニオン・レコード(現・ポニーキャニオン)からのレコード発売ができなくなったため、12月9日からアニメソングでおなじみの子門真人氏へ交代して1975年12月25日にオリジナルのシングル盤がキャニオン・レコードから発売された。
発売前の予約で30万枚、翌年1月10日時点で出荷枚数150万枚・予約待ち50万枚、オリコン史上初のシングルチャート初登場1位・11週連続1位となり、現在までにオリコン調べで450万枚以上(オリコンにカウントされない売り上げを含めると、実際は500万枚以上ともいわれる)のレコード・CDを売り上げている。
1976年の第9回全日本有線放送大賞特別賞、第5回FNS歌謡祭最優秀ヒット賞を受賞。
オリジナル盤シングルジャケットのキャラクターデザイナーは「バボちゃん」などを手がけた田島司氏。「たいやきおじさん」のモデルは売り上げ世界一を誇る麻布のたい焼き店「浪花家総本店」会長の神戸守一氏。
昭和50年といえば中学生になった拙者には忘れられない年。岩崎宏美や細川たかしがデビュー、木綿のハンカチーフやなごり雪、いちご白書をもう一度が大ヒットし、三億円事件が時効を迎え、映画「ジョーズ」が当たりました。
当時学校から帰ってポンキッキを見るのが楽しみで、パンダがなんだ、ヤセタンとコロンタンなどが連日流れる中、一発大当たりしたのが「およげ!たいやきくん」でした。
毎日映像とともに曲が流れ、そのせつなさにしびれた人は多いと思います。正月に浅草を歩いていたら、六区の道でもレコードを売るほどで、その異常な人気に驚いたことを今でも鮮明に覚えています。
ハムとしてもおなじみの子門さんは「ガッチャマン」や「仮面ライダー」などで歌のうまさには定評がありましたが、まさにこの曲で大輪の花を咲かせました。
しかし周知のとおり、事前の契約で何枚売れても印税は入りません。「ドッキリカメラ」などでさんざんだまされたりした後、芸能界からキッパリ去ってしまいました。
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