アフリカ西部に行かないで

西アフリカのリベリアに滞在歴があり、国立国際医療研究センター（東京都新宿区）に７日搬送された東京都の６０代男性と、関西国際空港に７日到着し、りんくう総合医療センターに搬送されたギニア国籍の２０代女性について、厚生労働省は８日、エボラ出血熱の感染の有無を確認する検査の結果、いずれも陰性であることを確認しました。

厚労省は２人について、血液などの検体を国立感染症研究所村山庁舎（東京都武蔵村山市）に運び、検査をしました。その結果、いずれもエボラウイルスは検出されませんでした。男性は咽頭炎、女性はマラリアだそうです。

東京都の男性は９月末から１０月２６日までリベリアに滞在し、今月４日に羽田空港に到着。発熱のため、７日午前に町田市の医療機関で受診。その後、検疫所に発熱と医療機関での受診を報告したことから、厚労省を通じて連絡を受けた保健所が入院措置とし、指定医療機関の国立国際医療研究センターに搬送されたものです。

ギニア国籍の女性は６日にギニアを出国。７日午後にエミレーツ航空３１６便でドバイから関西国際空港に到着し、検疫所で発熱が確認されたため指定医療機関のりんくう総合医療センターに搬送されました。

こんなに世界中が騒いでいるのに、なぜアフリカ西部の流行地へ行くのか、またそこから日本へ来るのか、不思議でなりません。国家の存亡に関わるこの際、行き来しないでもらいたい。

もう一つ疑問なのは、治らないと言われていながら感染者が全員死んでいるわけではないこと、治療しようと出かける人がいることです。この際「泣いて馬謖を切る」ということも必要だと思います。