■中国海軍の寄港に「文句」を付けない自称「平和団体」 | FUNGIEREN SIE MEHR !!

■中国海軍の寄港に「文句」を付けない自称「平和団体」

 既に大手ブログ様であるアジアの真実 」様や、The planet earth 」様など諸所で取り上げられていることですが。


 東京に、初めて中国人民解放軍海軍の駆逐艦「深圳」(満載6000t)が親善寄港しました。



【中国海軍のミサイル駆逐艦、日本に初寄港…東京・晴海ふ頭】  (読売新聞 11月28日)


 中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」(6000トン、乗組員350人)が28日午前、東京・晴海ふ頭に入港した。

 8月の日中防衛相会談で実施を決めた海上自衛隊と中国海軍による艦艇の相互訪問の一環で、中国海軍の艦艇が日本に寄港するのは初めて。海自の艦艇は来年にも中国を訪問する予定だ。

 入港歓迎行事で、吉川栄治海上幕僚長は「日中防衛交流の新たな1ページとなる記念すべき皆様の入港を心待ちにしていた」とあいさつした。「深セン」指揮官の肖新年(しょう・しんねん)海軍少将は「4日間の交流を通じ、両国の相互信頼は深められ、友好関係が前に進むと信じている」と述べた。

 「深セン」は12月1日まで滞在。肖少将らは海自艦艇を視察したり、防衛省に海幕長を表敬したりする。

 日中艦艇の相互訪問は、両国間の軍事的な信頼醸成を図るため、2000年10月に当時の森首相と中国の朱鎔基首相の会談で合意した。しかし、小泉元首相の靖国神社参拝などで両国関係が悪化したため延期され、合意から7年ぶりに実現した。(センは土ヘンに川)


 はっきり言いましょう。


 なぜ日本国内の自称「市民団体」・「平和団体」様ご一行は、この軍艦の訪問に、何の文句もつけないでいるのでしょうか。


 米海軍艦艇が日本の港に寄港したりすると烈火のごとく猛烈な罵倒を浴びせかけるのに、中国海軍は大歓迎なのでしょうか?全くもって意味が分かりません。


 読売新聞での記事内には、「深圳」を前にして紅旗らしき旗を振る人々の姿が確認できます。


 ・読売新聞より

 初来日した中国海軍艦艇@読売


 恐らく在日中国人の方々でしょうが、これが日本人ならば、由々しき事態ですね。



 某大手新聞、「朝日新聞」様は、わざわざ社説欄を使ってまで「中国海軍の初来日は新しい日中関係のスタートだ(要約)」と仰っております。


 同紙は社説内で、「約350人の乗組員を含め、今回の訪問を歓迎する。」と言い切っておられます。また、「軍事に関する両国間の不信は、一度や二度の往来でぬぐえるものではない。(中略)結局、交流と対話を重ね、相互の信頼を培っていくしか方法はないのだ。艦船の相互訪問はその一歩である。少しずつでも相手側の実情に触れることが、無用な緊張を解くことになる。」と断言しています。



 朝日新聞様は私を笑い殺すおつもりなのでしょうか。



【中国軍艦寄港―新たな歴史の第一歩に】  (朝日新聞社説 11月30日)


 日中間の防衛交流で、中国海軍のミサイル駆逐艦「深セン」が東京港を訪れた。中国の軍艦が日本に来るのは中華人民共和国の建国以来、初めてのことだ。

 この訪問が実現するまでには長い曲折があった。

 両国が海上自衛隊と海軍の艦艇の相互訪問に合意したのは98年のことだった。橋本首相、江沢民主席の時代だ。いったん02年春に中国軍艦の訪問が計画されたものの、その直前に小泉首相が靖国神社に参拝し、キャンセルされた。

 再び機運が盛り上がったのは昨秋、安倍首相の訪中で日中関係が改善に動き始めてからだ。4月の温家宝首相の訪日で相互訪問が再確認され、福田首相になってようやく実現にこぎつけた。合意以来、9年もの年月がかかったわけだ。

 関係修復の流れの、いわば象徴のような形である。約350人の乗組員を含め、今回の訪問を歓迎する。来年は海上自衛隊の艦艇が訪中する番だ。これを弾みに防衛交流をさらに広げ、両国関係の安定化につなげてもらいたい。

 とはいえ、軍事に関する両国間の不信は、一度や二度の往来でぬぐえるものではない。日本側は、中国軍の急速な増強や活動の活発化に不安を募らせている。中国側も、ミサイル防衛をめぐる日米協力や台湾への関与の可能性などに神経をとがらせる。

 結局、交流と対話を重ね、相互の信頼を培っていくしか方法はないのだ。艦船の相互訪問はその一歩である。少しずつでも相手側の実情に触れることが、無用な緊張を解くことになる。

 大筋で合意されている当局間のホットラインの設置も早く実現すべきだ。誤解による偶発的な事件を防げるし、日常的に意思疎通ができるようになればさらに相互理解は進むだろう。

 軍事の面での信頼醸成は、両国関係だけでなく、アジア全体の安定にも好影響を及ぼす。中国は積極的に国連の平和維持活動(PKO)に参加しているが、要員の訓練などで日中が交流し、アジア諸国にも広げていくことを考えたい。

 もう一つ望むのは、防衛交流を軍事関係者だけにとどめず、一般にも開いていくことだ。例えば、日本の研究者やメディアが中国軍を見学したり、取材したりする機会を増やす。国民レベルで少しでも理解が進めば、それだけ的はずれな推測は減ってくる。

 歴史好きの人なら、中国の軍艦と聞けば「定遠」「鎮遠」といった名前を思い出すに違いない。清朝が誇る大戦艦だった。明治時代に日本の港を訪れ、その威容が日本人を驚かせた。

 日本はこれに負けじと海軍力強化に突き進み、後年、日清戦争でぶつかることになる。

 もちろん、いま求められるのは軍拡競争ではなくて、平和のための協力だ。「深セン」の名前がそのスタートとして歴史に刻まれるよう努力していきたい。


 親善目的の米艦艇寄港を非難し、同じ目的の中国海軍の寄港を歓迎するのは、「平和/反軍事」を標榜する(それ自体は別に悪いことだとは私は思いません)はずの、自称「市民団体」様の明白なダブルスタンダードです。

 こんな非論理的な反戦主義(論理的な反戦主義はあって然るべきであると考えます)がイデオロギーを伴って政治的恣意を強く持って掲げられ実行されること自体が、日本という国家、日本人という民族の抱える歪な精神構造を如実に示しています。
 まじめに反戦主義を掲げる「市民団体」の皆さんはいらっしゃらないのでしょうか。日本人には気骨が足りません。



 ここでちなみに、今回来日した「深圳」級の情報を。


 ◎「051B/深圳」級(NATOコード名:旅海)


 深?


 ・満載6000tの大型ミサイル駆逐艦
 ・99年に就役し南海艦隊に配備
 ・中国艦艇で始めて艦体上部構造物がステルス性を考慮されている
 ・対艦ミサイル対処能力に難あり?
 ・中国海軍の艦艇として初めて艦隊指揮システムを搭載



 長大な射程距離を持つ「YJ-83(鷹撃83/C-803)」対艦ミサイルとヘリを搭載する重武装艦であり、アフリカ各国や欧州各国などへの親善訪問という名の砲艦外交に専ら従事する艦艇です(勿論米艦艇の親善訪問も砲艦外交である)。


 深?その2


 なぜ日本の反戦団体はこの寄港に抗議しないのか。甚だ疑問です。




 【参考HP】


 The planet earth  様
 アジアの真実  様
 日本周辺国の軍事兵器  様
 Chinese Defence Today  様



 【参考書籍】


 

 『「反日」日本人の正体』



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