怪護撲滅



怪護をしないという思いを社長TVにて動画で語っています!

(株)福祉啓発研究所 

Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

主治医も大切だけど、セカンドオピニオンを活用することも大切

自宅で物忘れが目立ち始め、認知症の進行防止のためにデイサービスをご利用となられた方がいます。

 

ご利用当初から、日毎に状態が悪くなっていくのを感じ、早期対応が必要と考えデイサービスでの状況を記録したものを基に、家族、ケアマネに対し主治医に相談してもらうように伝えていました。※その当時から、アリセプトが処方されていました。

 

 

しかし、何も異常はないということで、そのまま利用を継続するも、やはり、状態が悪くなる一方でした。

 

 

再度、デイサービスでの状況の変化を記録したものを基に、主治医に相談してもらうようにした結果、大学病院への受診が決まりました。

 

 

MRIで検査した結果、アルツハイマー型認知症と診断がおりました。※特に、薬の変更はない

 

 

 

それから、数日後、デイサービスからの送迎中に転倒し後頭部を強打したため、緊急に今まで受診したことのない病院を受診しました。

 

 

その時は、強打した後頭部の検査のためにMRIをとり、幸い異常ありませんでした。しかし、前頭葉、側頭葉優位の萎縮が認められるという以外な検査結果もでてきました。

 

要は、前頭側頭型認知症ということでした。

 

 

そこで、主治医がこの結果を受け、アリセプトが中止となり、現在では、以前に比べ穏やかに過ごされています。

 

 

今でも、ご家族にとっては大変な面も多いかと思いますが、以前の状況であれば、施設入所も秒読みになっていたと思います。

 

 

 

 

今回の事例では、転倒(あってはならないことですが)によりMRIで検査したことで偶然わかったことではありますが、セカンドオピニオンの重要性を再認識させられました。

義歯(入歯)をしないリスク

義歯を外してはいけない

 

 

先日、一号店の「東畑家これから」の近所にある歯医者さんに勉強会を開催していただきました。

 

 

その時の質疑応答で

 

 

Q.当デイサービスのご利用者の主治医から、義歯が不衛生だったら誤嚥性肺炎のリスクが高まるから、予防のために義歯は外しておいた方がいいという意見がありました。

義歯を外すことで筋力低下などその他のリスクはないのでしょうか?

 

A.義歯を外すと、気道狭窄が起きます。気道狭窄により呼吸がし辛くなり顎が上がるため、誤嚥しやすくなります。そのため、反って、誤嚥のリスクが高まります。

 

ということでした。

 

更に、義歯がない状態による身体の変化というのを学び、ADLに深く関係していることも理解できました。

 

 

 

 

これらのことをあまり知らなかった自分に反省。

 

以前は、誤嚥したら背中を叩いていたこともあったし・・・

 

 

先生、ありがとうございました。

在宅で看取ることはできなかったけど、連携の大切さを再確認できたこと

先日、約3年ご利用いただいたお客様が他界されました。

 

 

改めて、このたびはI様のご訃報に接し、心より哀悼の意を表します。ご家族皆様方のお悲しみをお察し申しあげますとともに、謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。

 

 

・・・

 

 

ご利用当初は、廃用性の全身機能低下が顕著であったため、体力的なことを考慮し、週に1回短時間のご利用からのスタートでした。

 

ただ、よく肺炎を繰り替えされ、3か月に1回は入院といった状況でした。

 

入院中、誤嚥性肺炎ということで、嚥下機能が低下しているので胃婁にした方がいいかもしれないと、入院先の医師より説明がありましたが、ご本人やご家族はそれを望んでおらず、主治医とケアマネジャーがセカンドオピニオン的存在となり、まだ、胃婁は早いということで胃婁は免れました。

 

退院後は、ご家族の介護負担軽減のため、日曜日を除く毎日利用で、夕食まで提供というサービス体制になりました。

 

毎日利用に変わってからは、全身機能も向上したためか誤嚥することもなく、食事もミキサーから普通食での対応も可能となりました。それに、他界される前まで1回もお休みされず、1回も風邪をひかれず、1回も入浴を休むことなく過ごされました。

 

 

しかし、今年の9月頃から急に食事が入らなくなり、主治医に相談し、何とか低たんぱく対策なども行いましたが、最後は、水分も摂れない状況となり、脱水の兆候がでたので、主治医に相談し入院となりました。

 

 

 

 

入院されて1日で他界されました。死因は、多臓器不全(老衰)とのことでした。

 

 

 

 

ご家族からは、できれば自宅、または、デイサービスで看取ってほしいというご希望がありましたが、それは叶いませんでした。

 

 

ただ、他界される1日前までご自宅で生活できたことは、ご家族の毎日の献身的な介護があったからです。

 

また、ケアマネジャーや主治医は、偶然にもこちらの記事で紹介した方のケアマネジャー、主治医でもあります。

 

 

今回も、このお二方が担当で連携がとれたことが大きかった気がします。

 

 

リラクティブの職員も、日々、細かい状況の変化に気づき報告してくれたことで、主治医への報告もスムーズにでき、大事に至らずにすんだこともあります。

 

・・・

 

 

I様にとって、リラクティブでの過ごし方が良かったかどうかは、I様にしか分かりません。おそらく、至らぬ点も多かったと思います。そこを振り返ることで、より良いデイサービスへと成長できるよう、努力していきたいと思います。

 

I様、今まで本当にありがとうございました。

 

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>