漢方の効果について | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんにちは爆笑


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


今日は、漢方薬を処方したあとによく聞かれる質問についてお話ししたいと思います好


例えば、よく処方する補腎の漢方について。


「腎のための漢方を飲ませてるけど、この前の血液検査で、1か月前より値が上がってたんですけど。これって漢方が効いてないということでしょうか?」


西洋医学のお薬でしたら、その病気を治すためのものなので、値が下がっていく、改善していくものですよね。


西洋医学だと、そのお薬が効いているかどうかの判断は血液検査やエコーやレントゲンだったり、何かしら機械で検査をして分かるものになります。


でも、漢方は違います。


例えば、上のような補腎のお薬を出すのは、「腎虚」といって、腎の働きが弱かったり、衰えている子に出します。


西洋医学の病名だと腎不全の子に出すことが多いです。



中医学でいうところの、腎は前にお話ししたような「先天の精」や「後天の精」を蓄えるところでもあります。


元々腎のパワーが弱い子や、老化により、低下してきた子は、後天の精を補うようにしていかないと、どんどん腎のパワーも低下します。


それを補うのが、補腎薬という漢方になります。


こんなお薬は西洋医学のお薬ではありません。


腎のパワーが補えてきたとか気が補えてきたとかは、なかなか西洋医学のように目に見えて値が改善したとかではなく、すこーしずつ変わっていくものです。


「そういえば、最近運動しても疲れにくくなった」


「最近、毛づやがよくなった」


とか、そんな感じです。


補腎ができていれば、老化のスピードもゆっくりになります。


これは、腎機能にも言えることで、普通は、急降下していく腎機能も、ゆっくりと低下していきます。



「あの子、見た目より若いね」


て言うこと、よくあると思いますが、そういう子(人)は、ちゃんと補腎ができているんです。


私から見れば、わずかな血液検査の値で一喜一憂するよりも、もっと大切なワンコ、にゃんこたちをよく見てほしいなぁと思いますにこ


きっと、ちゃんとケアができている子であれば、「見た目」が変わってきますよチュー


腎については、次の福岡、東京のセミナーでも詳しくお話していきますので、うちの子の「腎」を強くしてあげたい!とか思われる飼い主さんは、ぜひお勉強してください(*'∀`*)v

飼い主さんもペットも見た目も若々しく!年をとっていきましょうチュー