政局が動いてきました。国民新党分裂や、小沢グループの動きも活発化してきました。私が思うのは、国会議員一人として、消費税は未来永劫ずっと5%で大丈夫と思っている人はいないという事です。国会の中では、日本の財政や経済の勉強は部会などを通じて、一日中させられます。普通の国民の皆様以上に、財政や社会保障には強い危機感を持っています。そして何といっても今年は復興元年。景気も良くしていかなければならないし、もっと国民の皆様が安心できるメッセージを伝えていかなければなりません。消費税を10%に上げると年収500万で年間11万円、年収1000万になると、年間で18万円の負担増になるそうです。やはり家計には厳しい。復興のために使うならともかく、また社会保障や他の税制が変わるかといえば、そこにはまだ何も議論が進んでいない。ただの増税で、しかも5%の増税分のうち、4%は財政再建に使われる。とても不透明です。悪い役人(野田さんの言う白アリ)が悪用することもできるかもしれない。野田総理のブレない決断は政治家としてなければならないとは思いますが、やはり財務省の役人にうまい事言いくるめられて、洗脳されている心配は尽きません。
私は今の政策もない、景気回復策を打ててない状況での増税には断固反対です。もしそれで選挙になるのなら、その事を訴えて戦うしかありません。民主党が連日夜中まで結論の出ない会議を続けたそうですが、民主党の問題点は、こういう党内議論のルールがなく、ただ延々と続く一方なことです。場合によっては、総理自身が会議に参加してみんなに説明をして説得するくらいの事が今必要です。こんな与党の非常事態に、前原さんに一任はよくないと思います。
4月はいろいろと国会が動きそうですね。間違いなく言えるのは、こういった根回しに欠け、多くの議員が納得していない法案は絶対にすんなりいかないという事です。4月は要注目です。

2012年3月31日  藤田 みきお