四国高知のマグロ!熟成 | 築地まぐろ藤田社長ブログ

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本日は、休市。

月曜日の、高知のマグロ。

腹の部位は即日お鮨屋さんに納品してしまったので、

写真は背のブロックです。



外側の空気に触れた部分が、熟成が進んでいます。



昨日の腹ブロックの写真と比較して頂ければ、

お分かり頂けるかと思いますが、

血合いの色も含め、わずか一日でかなり変化がありました。




写真は一丁のまま保存し、切断してすぐ撮影したもの。

白の矢印の部分が、熟成が進んでいる部分です。

空気に触れていない黒の矢印の部分と、

色の違いがハッキリと出ています。





こちらの写真の方が、分かりやすいでしょうか。

マグロは漁法や産地など諸々の環境によって、

一本たりとも同じものは無いと言われています。

http://ameblo.jp/fujita-maguro/entry-11955464542.html

再度のリンクですが、よろしければ。


入荷が安定していれば、

何日後に良い状態になるか判断しながら、作業を進めていきます。

良いマグロを見極めてセリ落とす事はもちろん、

そこでも私の技術と経験が試されます。

お客様に良いマグロを納品するだけでなく、

そのマグロを良い状態で納品する事も私の仕事なのです。

食するタイミングとしては、

白の矢印部分の色が、

黒の矢印部分まで進んだ状態が食べ頃となります。

このマグロで美味しく食べれるのは、

中心部まで熟成が進んで3日程度。

その後は、変色が始まり生臭みも出てきます。

お客様が何日で使い切るかも、判断しながら納品するんです。


昨日の腹の部位のお客様には、

熟成が足りない状態で納品しています。

通常生のブロックは血合いを取り使う分だけ柵取りして、

大きな塊のまま空気に触れさせないよう保存します。

熟成の足りないこのマグロは、

いち早く柵取りして常温で空気に触れさせます。

あれっ?劣化してしまうのでは?

と思われる方もいらっしゃると思います。

はい!その通りなんです。

まだ身が若いこのマグロは、

劣化させる作業を進めて食べ頃を早めるのです。

実はこれだけではありませんが、そこは残念ながら秘密です。

ブロックの塊のままでは、週末が食べ頃。

お客様が手を掛けて頂く事によって、

より良い状態で饗されるのです!



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