ペットドック | ふじさん動物の病院のブログ

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ペットドックと言っても、聞きなれない言葉で何のことか分からない方も多いでしょう病院
ペットドックとは、ペットにおける「人間ドック」のことです。
普段の問診や触診などの身体検査に加え、便検査・尿検査・血液検査などを行い、病気の早期発見に努めるというものです。

本日も、ペットドックのご予約が3件入っていました。
毎年ペットドックを受けている方も多く、特に高齢の子では、肝臓の数値が上がっていたり、
胆泥が貯留していたり、尿石症が発見されたり、気づかないところで病気が発見されることも多々あるのです。

では、ペットドックでは何がわかるのでしょうかはてなマーク 
1.問診、身体検査でわかること
<問診>普段の生活の様子や食事内容、健康状態について、変わったことはないか、気になる点はないかを、飼い主様に確認します。
<身体検査>目、耳、歯、リンパ腺など全身の細部にわたって、視診、触診、聴診などでチェックします。リンパ腺の腫れや、むくみ、しこりなど、重大な病気が潜んでいる可能性のある症状が発見できる事もあります。

2.便検査、尿検査、血液検査でわかること
<便検査>寄生虫感染の有無や腸内の細菌、便への出血がないかなど、顕微鏡で詳しく調べます。
<尿検査>全身の状態をよく反映するので、便検査とともに健康診断の基本といえます。
特に尿石症や腎臓病の発見には欠かせません。
<血液検査>各項目の数値によって、肝臓、腎臓、膵臓など、各臓器が正常に機能しているかどうか、おおよその推察ができます。特に肝臓や腎臓の病気は、日常生活で症状が見られたときには、すでに状態がかなり悪化していることが多いのですが、血液検査によって病気の早期発見・早期治療が可能になります。

3.レントゲン検査、超音波検査でわかること
<レントゲン検査>胸部や腹部の内臓を映し出すことで、外からはわかりにくい病気を調べます。たとえば心臓肥大など、触診だけではわからない病気が調べられます。また、椎間板疾患や関節疾患などの検査にも用います。
<超音波検査>レントゲン検査で判断しにくい臓器の動きがわかります。たとえば心臓の弁膜の動き、肝臓の病変状態など、内臓の状態が把握できます。
妊娠中のペットなど、レントゲン検査が困難な場合にも有効です。

★心臓や肝臓、腎臓などに不安のあるペットは特に、レントゲン検査や超音波検査を受けておくと安心です。

人間は、体の不調を訴えることが出来ますが、犬や猫は言葉を話せません。
ちょっとしたしぐさや症状で発見できることもありますが、気づいた時にはすでに病気が進行していたというケースが多いのが現状です。
犬や猫も、5歳を過ぎた頃から、がんや心臓病、糖尿病など、成人病やホルモンの病気が増えてきます。
年に1~2回、きちんと検査を受けることで、病気の早期発見につながります。
また、特に異常がない場合でも、元気なときの数値がわかり、病気になったときに比較がしやすく、健康管理に役立ちます。

★ペットの歳のとり方は人間の4~7倍。たとえ年1回のペットドックでも、人間に置き換えれば、4年に1回ということになります。
大切な家族の一員である愛犬、愛猫にも是非、1年に1回の健康診断をご一考されてみてください。