きれいに直りました | 藤工房(和裁士うりぼーと店長かめさん)の徒然日記

藤工房(和裁士うりぼーと店長かめさん)の徒然日記

和裁所の日々や京都、着物、和に関することなどいろいろ!

大切な大切なお着物。


普段着なら着たいとき着れますが、留袖ってやつはそうもいかないですよね。


人生のうち何度かしか着ないでしょう。


忘れた頃に出番が現れ、きれいかどうかチェックしておかないと、って広げてみたら


あらら、、、ということになってしまいますが



それでも



実家から持ってきたもの、お母様から譲り受けたものは大切に長く使いたいですね。



シミが出来ても大丈夫。



何とかなる!!



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こちらは上前の柄なんですが、黄変が進んでしまっておりました。


白い部分が何かこぼしてしまったのかもしれません、シミも出来ております。



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胴裏は時間が経つとこのように色が変わってしまうのは仕方ないですね。


正真正銘、絹だということです。



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紋も注意が必要。


意外と紋やさんで作業した溶剤などが残っていると、変色してしまう場合もあります。




こちらは作業終了の様子。


全体の金加工をしなおし、またパリッと蘇りました。


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胴裏、比翼も新しいものに付け替え、これからまた長く活躍してくれることでしょう。





こちらは刺繍で鶴の柄が豪華な訪問着。


地の色がうっすいグレーですので、この黄変はかなり目立ちます・・



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地色染めも考えましたが、刺繍部分にシミが多いことや刺繍の量がかなり多いので


染め上がり具合がどのように影響するかがやや心配でしたのでここは冒険せず、


安パイで出来るところまで汚れ落し。




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どおです。


鶴が素敵に羽ばたきました。



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これでまた長くお召しになれることでしょう。チョキ