京都の代表的なお祭り、祇園祭。
お祭り自体は7月の夏祭りの印象が強いですが、
祭りに向けて室町ではコンチキ・・と練習の音が一年中(毎日ぢゃありませんがね、)鳴り響いております。
今年のお祭りでは、当町内の浄妙山を引くボランティアさんが
オール外国人の方々ということでそのビッグLサイズの衣装を
藤工房が仕立てたことをお伝えいたしましたが、
その噂が他の鉾町の方々の耳にも入れていただいたようで、
ありがたいことに今度は別の保存会からのご依頼をいただきました。
今回は、「鐘吊り房」です。
はて?、という感じですので、参考写真をいただきました。
この、左側の浴衣着た方々が持っている房です。
上に鐘が吊るされていて、それをこの鐘吊り房にて叩いて
鐘を鳴らすのだそうです。
房自体はいたってシンプルなものです。
表裏の生地を中に芯地をいれて周りをくけつけたもので、
長さは9尺程度。
これまでは町内の夫人方にてやりくりなさってたそうですが、
なかなか今ではそういった仕事もままならない・・ということなんだそうです。
どこも町内は古くから暮らしてらっしゃる方については高齢化が進んでおりますし、
逆に最近建ったマンションに越してきた方々は地元の交流がうまくできない
こともあるというそうなんです。(浄妙山保存会はその点うまくいっておりますね!)
祭りはこうして地域の方々の地道な活動が何百年まえから続いてこそ
成り立っているものなんですよね。
各地域ごとに意味のあるお祭り、無病息災、豊作祈願、日本人は
それを大切に守る知恵を持っています。
現代では地域での活動が希薄になっている感がありますが、
積極的に地元の歴史などを子どもと一緒に勉強してみるのも
とても大事な教育になるかなーと思います。