どんな車でも、どんな駐車場でも通用する方法があれば良いのですが、大きな車と小さい車、広い駐車場と狭い駐車場は、僅かに方法を変えた方が効率的です。
大きな車で狭い駐車場の方法を用いれば、すべての車と駐車場で、通用できるのですが、効率は悪くなってしまいます。
狭い駐車場では、進入角度が狭くなるために、切り返しを前提としたアプローチをします。
広い駐車場であれば、進入角度を広くとれる為に切り返しを前提としない方法でアプローチ出来ます。
直角に駐車する方法と、角度をつけておいて駐車する方法がありますが、どちらも軌跡は同じで、スタート地点の違いだけですが、角度をつけておく方法がバックで走行する距離が短くなるため、より正確なコントロールが出来ると思います。
90度のバックを、あらかじめ45度くらい前進の際に、先取りしておけば、バック走行は45度だけで、狙った位置に入り易いのです。
車輪の位置と駐車場所のラインも確認しやすく、サイドミラーを使用した駐車にも向いているのですが、道路に面した駐車場に入れる場合は、後続車がいなくなるのを待つために直角に入れる方法を取らざる得ない事もあるのですが、運転者のレベルにより方法も選べるようです。
また、車はすべて同じように曲がるわけではありません。
コンパクトカーでも大きく曲がる車もありますし、宅配便等で使用されているトラックは軽自動車並の小回りができます。
タクシーやトラック等の仕事に使う車は、基本的に小回りができるようです。
小回りが効く車は、多少のアプローチミスを吸収できる能力があります。
ただ、前輪の回転スペースを大きく取るために、ボディー剛性を僅かに犠牲にしているかもしれません。
最近の車は、最小回転半径よりもボディー剛性の高さを重要視している為に、車庫入れが、少しやり難くなっているようです。
コンパクトカーと大型乗用車やスポーツタイプの車との回転半径の差は1メートルくらいあります。
なるべく、車庫入れの苦労をしたくない方は、最小回転半径の小さな車を購入し、切り返しを少なくするのも手かもしれません。
ただ、車庫入れをしやすい車は剛性が高くないので、高速走行の多い方は避けて、切り返しの練習をするのが得策だと思います。
車庫入れも正確に行おうとすると、車に対するいろんな知識が必要になります。
車庫入れの方法だけに限らず、車に対する知識も身に付けて措くことが、どんなタイプの車でも、どんな駐車場にでも、入れられる技術力となるのかもしれません。
車庫入れ、駐車理論は東京のフジドライビングスクールで