不動産投資は不労所得ではない | 不動産法務コンサルタントへの道

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こんにちは。不動産法務コンサルタントの中沢です。


アパートやワンルームマンションを他人に貸せば、あとは何もしなくても安定した収入が得られるますよ、「不労所得」ですよ、と煽る不動産業者等もいますが、そんなことはありません。


不動産を保有していれば、固定資産税がかかりますし、また維持管理の費用もかかります。

さらに購入資金をローンで調達したのであれば、利払いと元本返済が必要となります。

これらの支払以上の収入がなければ、当然赤字となります。

これは当たり前ですよね。


では収入は何かといえば、テナント(入居者)から頂く賃料になるわけです。

購入時に既に満室で、永遠に退去も、家賃の滞納も、値下げ要求も絶対に起きないのであれば別ですが、そんなことはありえません。

そうなったときに何もしなければ、それはそのままオーナー(大家)のダメージになります。


空室がでたら、新規募集をする必要があります。

滞納があれば、督促したり、場合によっては立ち退きをしたりする必要もあります。

テナントから減額要求があった場合、応じるのか、つっぱねるのか、あるいは何らかの条件交渉をするのか。

これらは、すべてオーナー自身が方針を決め、対処しなければならないことです。


もちろん、日常の管理については管理会社に委託することはできます。

しかし、管理会社の対応が悪かったために損失を被るのは、ほかでもないオーナー自身です。

いくら管理を任せたとしても、所有者としてのリスクからは逃れることはできません。


一方で多くの成功事例も耳にします。

そういう人たちの共通点は、副業だとしても決して片手間でやっているのではない、ということです。

不動産を生業としている私からみても、よくそこまで徹底的に考え抜くことができるな、アクションを起こすことができるな、と敬服してしまいます。


不動産投資を本業にしている会社、ファンドでさえ失敗することは多々あります。

不動産投資も会社経営と同じくらい大変なことですので、とにかく安易に始めることだけはしないで頂きたいと思います。


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大家さんのためのリスクマネジメント講座

日時: 2011年7月30日(土) 13:30~

会場: オフィス東京(中央区京橋1-6-8)

費用: 5,000円



(講演テーマ)

第1部 不動産投資におけるリスクマネジメントとは?

  講師  中沢 誠 (行政書士・不動産法務サポートオフィス代表)

第2部 安定収入とは?!~ポートフォリオ・マネジメントにおける安定戦略~

  講師  須長 大城 (株式会社DS Management & Agency代表)

第3部 保険屋目線での不動産リスクマネジメント

  講師  渡邉 雅弘 (MW GLOBAL, LLC代表)



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