さて、札幌ドタバタ珍道記(?)の続きである。


ホテルに着いたフヂヲ。

実は、寝坊を恐れ、前日は一睡もせずにいたフヂヲ。

フヂヲにとっては、旅行前に、よくあるパターンである。

飛行機の時間、寝過ごしたら、ちよつとシャレにならんもんねー。

というわけで、寝不足の目にコンタクトはちょっと負担大なので、ということで、

ここまでメガネ着用で来ていたフヂヲ。

これもよくあるパターン。


で、ホテルに着き、部屋で少し休んで(つまり、寝て)、

ご飯でも食べに行こうかなー、と思い、

コンタクトを着けることにしたフヂヲ。

いつものように右目のレンズさんを手に持ち、

いつものようにキュキュッと擦り洗いをし、

いつものように流水ですすいだ、のに、

いつもとは違うようにレンズさんはフヂヲの指先からポロッと滑り落ち、

水の流れに乗って、

排水口の中へ(たぶん。見えてるわけじゃないし。)。

この時点で、恐らく、まだ寝ぼけていたフヂヲ。

レンズがもはや自分の手の中には存在していないというのに、

事態を掌握できず、

呆然と、流れる水を眺めていたよ。

数秒後、ハッと我に返り、

水を止め、

排水口のフタを外して中に指を突っ込むフヂヲ。

さらに、シンクの下のパネルを外して、

中の汚水溜まり(?)にまで指を突っ込むフヂヲ。

見つかるわけないのに。

あんな小さいもの。

すでにけっこう水流したし。


このような経緯で、フヂヲ、コンタクトレンズ紛失したのだが、

さて、ここで、クイズである。

フヂヲが今回コンタクトレンズを失くしてしまった直接の原因は、

次の3つのうち、どれでしょう??


①寝ぼけていて、手元が狂った。

②ホテルの水圧がお家の水道のより高くて、レンズが押し流された。

③旅先で不運に遭遇するというフヂヲの運命。


正解は、①②③、全部です。


普段、レンズ失くすことなんて滅多にないのに、

なぜ、わざわざ札幌来た瞬間に、

次の日、友人の結婚式であるというこの瞬間に、

失くさなければいけないのか。

まったく、フヂヲらしい出来事であった、と、今なら笑って話せるが、

こういう出来事が起きてしまった瞬間というのは、

自分が悪いのに、

他人に八つ当たりしてしまう自分がいるよ。

今回は誰も周りにいなかったので、思わず、

八つ当たりメールを送ってしまったフヂヲ。

八つ当たりメールに返信は不要です。

なので、フヂヲの八つ当たりメールを無視したあなた、正解です。


さて、

滅多にレンズ失くさない、って言ったわりに、

今回、人生で3回目くらいですけど。

フヂヲ、メルスプラン(定額制のコンタクトレンズのプラン)に加入していて、

レンズの交換は無料でできるんですけど、

レンズの紛失による場合は、5,250円かかるんですよね。

紛失するたびに、もしくは紛失したかと思うたびに、

「5,250円、5,250円、5,250円」と唱えながら、

血眼になってレンズを探すフヂヲ。

それで見つかるときもあるけど(たいてい、シンクの中にある)、

見つからなかったときは、

絶望的な気分になるよ。

まったく。

レンズの交換は無料、ってことは、

破損の場合も無料なんですけど、

今まで、レンズ割ったことなんて1回しかないのに、

3回も失くしているフヂヲ。

ま、これが普通かもしれんが。

コンタクトレンズ割るシチュエーションのほうが、ないよな、とも思う。

が、しかし、

これでは、あと2回破損で交換しなくては割に合わん、とは思わんが、

ちょっと損してる気分ではある。


ま、とにかく、右目を失くしてしまったフヂヲ。

対応を考えた。

フヂヲが以前通っていたメルスプラン加盟の眼科へ新しいレンズをもらいに行きたいところだが、

あいにく、現在、土曜日の午後。

日曜日は眼科はお休みなので、

次の日の結婚式には、間に合わない。

結婚式にメガネで行く気はなかったので、

片目で出席することは決定。

ということは、片目に慣れなければいけない。

とりあえず、片目で出かけることにしたフヂヲ。

ムシャクシャしてる気持ちを抱え、ひたすら歩いていたら、

気づいたら、ススキノ近くまで来ていたよ。

ススキノ近くでなぜかスープカレーを食べたフヂヲは、

心は自分への怒りでプンプン、

身体はカレー臭でプンプン。

その後、ストレス発散を兼ねて、

無駄に買い物。

荷物を増やした愚かなフヂヲであった。


そして、月曜日。

約1年半ぶりに、昔通っていた眼科を訪れたフヂヲ。

相変わらず、月曜日ということもあり、

フヂヲを含め、高齢の患者さんが多かったよ。

盛況。

病院は、不況知らずである。

視力測定は2分、診察は5秒で終わるのに、

待ってた時間はトータル2時間。

ま、こんなものよ。

コンタクトレンズの担当のヒトには、

「あらー、久しぶりねー。あらー、紛失?ウフフフ」

と笑われ、

笑ってください、せめて、と願うフヂヲにとっては、

せめてもの救いでありました、と。



なんと幸いな日であろう。

笑いが私の罪を洗い流してくださった。


Oh happy day

Oh happy day

When laughter washed

When laughter washed

When laughter washed

Wahsed my sins away