こんばんは。

 

亡くなった母のことについてもう一つ。

母の遺体は献体に提供しました。

生前の母の希望です。

 

今から2~3年前だったと思うのですが

献体について相談されました。

「お母さんは献体しようと思うけど、どうかな?」ってカンジで。

私はその時はちょっとびっくりしましたけど

色々と話を聞いて「お母さんの希望なら反対しないよ」と答えたのを覚えています。

 

母は私にも負けずたくさん病気をしています。

心筋梗塞、脳腫瘍、大腸がん、乳がん。

その時その時で適切に処置していただいたので

日常生活に困ることは無かったです。

母と二人で「私たち病気しすぎだから

臓器提供とかできないのかな~」と冗談で話したりしていました。

 

それなら献体はどうだろうと母は考えたようでした。

今まで病気でいろいろと病院にはお世話になったから

その分自分で出来ることはやりたいと思ったようでした。

 

あと母には私と姉がいるのですが

二人とも結婚して家を出ているので

娘たちには迷惑かけたくないと考えていたように思います。

 

葬儀に関しても直葬でいいとずっと言ってました。

「死んでからお金使われても嬉しくないから(笑)」って。

(葬儀は直葬ではなく小さな家族葬にしました)

母としては直葬・献体で娘たちの負担を少なくしたいと考えていたようです。

 

献体の流れをちょっと書きます。

献体に提供する場合は葬儀は普通に行いますが

火葬で出来ません。

まず登録していた病院に連絡すると

葬儀場に医師が来てくれました。

献体について説明を再度受けて最終確認。

普通は葬儀後に火葬場に出棺となりますが

それが無くそのまま病院へ運ばれます。

献体として役目を終えると母は遺骨として戻ってきます。

だいたい3年~5年後になるようです。

 

葬儀の出棺もないし、遺骨もないので

母が亡くなったという実感がなかなかわきませんでした。

 

従妹の息子さんが医学生なので少し聞いてみると

献体は実習などで使われているようですね。

未来のお医者さん達の役に立ちますように。