朝です。
スコーンを半分にサクッと割り、ナイフでバターをひと掬いする。
サクサクに焼き上げたスコーンにバターがトロリと溶け出す。鼻先に甘い香りが漂う午前10時。
ほんのりと苦いカフェオレを喉で鳴らしながらスコーンの甘みに舌浸る。
カフェオレのラテアートに微笑みながら昼を迎えるのです。
お昼。
市場にて野菜を買う。
70円のサラダ菜はお買い得。
80円のマーマレードだって見逃せない。
ピーマンは110円。
レタスは280円するからお預けです。
キャベツなんて300円。顔面蒼白恐ろしや。
楓と夜ご飯です。
サラダ菜、ツナ、トマトを使ってツナマヨサラダ。花山うどんを茹でてザルうどん。仕上げに自然薯蕎麦を啜る。
互いにお腹いっぱいになり、自然薯蕎麦が残ってしまった様を見て楓は言う。
「明日の朝、また食べな。って何やねん!その顔!!」
わたしはものすごく不服そうな顔をしたらしい。それもそのはず。明日は明日の食べたい物がある。それを決められてしまったことに不快感を覚えたのです。ムスッ
「貧乏なんやから、しゃぁないやろ!」
と楓は至極真っ当なことを言った。
それを聞いたわたしは楓の目を見てこう言った。
「グルメな貧乏人だからそれは許せない。」
楓はもはや笑っていた。
数時間後、笑いながら残りものの自然薯蕎麦を平らげてくれた彼女に瑣末な拍手を送りたい。
ぽすぽすぽす...
グルメな貧乏人おわり⊂((・⊥・))⊃
最後にひとこと。
「エンゲル係数まぢ、バイヤー」