2015.09.05 ノラ猫“マロ”(その2)『新居立替工事を確認する。』 | 『一人暮らしの猫飼い』

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●2015.09.05 ノラ猫“マロ”(その2)
『新居立替工事を確認する。』
9月5日土曜日の昼、出先から部屋へ戻る途中、かつては毎日のように通っていた道を通る。
現在は、たまにしか通らない。
通る機会はほとんどないが、回り道して、わざわざその道を、その道を通り、かつて毎晩見かけていた、ノラ猫の“マロ”を探していた。
(正確には、ノラ猫ではなく、外猫なのかもしれない)

私が勝手に、“マロ”と呼んでいた、そのノラ猫が、テリトリーとしているその通り。


左側が、マロが居着いているだろう、貸家が数件並んでいる。


貸家とは柵で仕切られている隣の駐車場。
柵の間を、マロはすり抜けて出入りできる。


立替中の家、3階建ての家屋が近々完成する。

“マロ”と呼んでいる猫は、その通りのほぼ真ん中だろうか、平屋建ての貸家が並ぶ場所。
その貸家と同じ区画の駐車場に居る機会が多かった。
通りは、平日でも車の通行量は少なかったと思うが、それでも車は通る。
私のように、自転車で通る人間も居れば、徒歩で通行する人も居る。
道路に佇んでいるとき、あるいは、赤い首輪をしている黒猫♀とじゃれて遊んでいる時、車が通ると、貸家のはす向かいにある、家の敷地に退避していた。
その、はす向かいの家は、昨年だっただろうか、一旦取り壊された。
今年に入り、工事が始まり、基礎部分が出来上がり、上物の建設が始まった。
9月5日は、大工さんの作業はお休み。
鉄骨部分はすでに出来上がった様子で、外側に足場が組まれている。

自転車を止めた私に近づき、足に頭をこすりつけた後、マロは、はす向かいの建替え中の家に向かった。


建替え中の、新しい家を紹介してやると、と言いたかったのか。

大工さんが組んだ、足場に登り、左右を見渡す。

    

    

鉄製の足場、涼を取っていたのかも知れない。
一瞬、打上げられたアザラシの用にも見える。


名目上、古い家を取り壊し、新築の家を発注したのは人間だが、このマロも完成後、その家の敷地に、入る事になるだろう。
(敷地に入ろうとするだろう)
このマロも、建替えられる家の“主”あるじとなる。

新たに建てられた家が、どんな家になるのかは、私には直接関係は無いのだが、気になるのは、敷地の建ぺい率いっぱいに、建物を建て、マロや他の猫が、車を避けるための、退避スペースが有るかどうか。
以前の家は、家の周りに、植込みが有り、人間は中に入れなかったが、植込みの下を、マロは潜り込んで道路と家の庭を自由に出入りしていた。
猫が出入り出来ない、高い塀を作らないでほしいが、こればかりはどうすることも出来ない。

暫く、何ヵ月ぶりかで再会したマロを観察し、頭も撫でてやれたが、マロは建替え中の新居の足場から、道路を渡ってはす向かいの貸家の方に戻って来た。

   

駐車場の先に向かい、車の下で横になった。
いつ誰が病院へ連れて行ったのか、去勢手術を済ませていたマロ。
両耳の外周は細かい傷が有るが、かつてのように、首やあごの部分に傷を作る事もないだろうと思う。


マロ、『長生きしろよ。』