息子の剣道の袴の丈が短くなってきた。
ロングスカートみたいになってきた。

先輩から、娘さんのお下がりの袴をいただいた。

よくある有り難いことで、
名前の刺繍はそのまま使うのが普通だ。

今回いただいたのは女の子の名前のため、
夕べ夜中、セッセと裁縫道具で、取り除き作業をした。

糸切りバサミと、リッピング?だったっけ?と、
毛抜きでもって、
美しく縫いつけられている名前の刺繍糸を
袴の生地を傷めないように切って取り除いていく。

人の名前にハサミを入れるのは
気持ちのいいものではない。

親さんが祈りを込めて名づけた娘さんの名前だ。

業務用の刺繍ミシンで、ギッチリ縫いつけられている糸を丁寧に丁寧に取る。

新しい袴を買ったほうが早くね?
と途中思う。
縫製の糸まで一部切ってしまった。

深夜2時間もかかってしまった。

糸クズまるけ。

透かしてみれば、名前があった箇所は、生地にキレイにミシンで穴が開いていて、元の持ち主の名前が浮き上がる。

先ほど、息子にはかせてみた。
やや大きく感じるが、伸び盛りの小学生だ。
ウエスト辺りで縛ればいい具合の丈だ。

よーし!
次回の稽古からはこれを履くぞ!