長らく続けてきた不妊治療ではありますが

実は北国の大学病院で、ドクターハラスメントを

経験していました。


今となっては過去の出来事として冷静に思いだすことが

できますが、その当時は怒りと悲しみで

胸がふさがれる思いでした。



きっかけは、採卵周期を決める大切な診察日の

予約の時間を電話で変更したのですが、

主治医の在籍を確認したにも関わらず、

主治医が不在だったことからはじまります。



緊急事態なら仕方ないのですが、

どうやら最初から不在は確定していたようだったので

周知徹底の不備で、1周期治療を逃したのかと思い、

「困ります!」

代理に診察に出てきた若い医師に、少々気色ばんで

しまったのです。



ところが、その周知の不徹底は患者に診察する医師を

選ばせないためにわざとされていたことだったようで

さあ大変!



その次の主治医の診察時。

若い代理医師から主治医へ私の言動が伝えられていたようで

診察の最初から、お怒りモード全開のフルスロットル!

超音波の内診は、わざと乱暴に膣に器具をつっこまれて

痛みが走り、見せた基礎体温のグラフが次の生理が近いことを示すと

ぷっ!と噴き出すのをこらえるフリをして

(妊娠しなくて、ざまあみろ)という表情。



信じられませんでしょう?いるんですよ、こういう医師が。(苦笑)

そんな顔、小学生のときにされたのが最後かもよ。


もちろん、今思い返してみれば、私自身の言動も

軽率ではあったのですが。

(今だったら、大学病院の医師にこういう言動は決してとりません。)


お陰で生まれて初めての採卵は最悪でした。

誘発の危険性など、IVFの治療の流れが書かれたリーフレットと

同意書をもらったのは、採卵前日、別の医師から。

リーフレットを読んで疑問や質問があっても確認もできず。


採卵日、採卵は、若い医師におまかせ。

(その後、主治医がいるときには主治医の採卵でしたし、

採卵が若い医師でも立ち会っていましたので

このときは、わざと立ち会わなかったことが後から

わかりました。)


採卵後も卵がとれたかどうかも教えてもらえず

ただ次の通院日を告げられただけ。


卵はとれたのか、オットの精子の状態、

どうやって受精させるのか・・・。

不安で不安で、自宅に帰って泣きました。


医師としての力量は疑う余地のない方でしたし、

当時、この大学病院のIVFの料金は破格に安かったので

(今は料金は改定)

北国在住の間、転院もせずお世話になっていたのですけれど。

結局、この主治医には4年ほどお世話になりましたが

最後の最後までがっかりする対応をされてしまいました。


結果の出ない治療だけでもつらいのに、

主治医の信じられない言動の数々。つらく哀しい日々でした。


もしも、今同じような経験をされている方がいたら・・・と思い

記事にしてみました。

どうぞ、心が折れませんように。




あ、ちなみに、もちろんこの医師にも優しい一面もあったことを

付け加えておきますね。

悪いところだけ取り上げたらフェアじゃないもんね。


ある冬の朝、1番の診察で診察室が冷え切っていたときのこと。

「冷たいから。今、手で温めてあげるから。」

と、いってクスコ(膣を拡げる器具)を手で温めてから

診察してくれたことがありました。