先日、かつて働いていた職場の同僚と

1年ぶりくらいに、飲みに行きました。


彼女は現在、私より一つ年上の43歳。

約20年ほど前、新入社員として働き始めた私が

最初に配属された部署にいた先輩です。


年齢が近かったこともありますが、

気さくで面倒見が良く、さっぱりとした彼女の魅力に

すぐにとりこになり、それ以来仲良くさせていただいてます。

(思い返したら20年のお付き合いって・・・すごいなぁ。)


昨年の暮れもせまったころ、久しぶりに彼女に会いたいなと思って

ごはんを食べに誘いました。


彼女は今でも同じ職場で働いていて

夫の転勤先の前橋から、自分の職場のある大宮まで

新幹線通勤で頑張って働いています。

そんな、彼女が年末入院する・・・と話をはじめました。


大きな子宮筋腫を切除するため、

入院して開腹手術を受けるとのことでした。

筋腫をとらなければならない旨を医師から説明されたときに

今後、子供を希望するかどうか尋ねられたそうです。

子供の希望がなければ、子宮の全摘出を考えての問いでした。


彼女が結婚したのは、適齢期よりもやや遅い33か34くらいのとき。

子供は持っても良いし、持たなくてもいい・・・と考えていたそうで

気がつけば、子供を持つこともなくこの歳になっていたとのこと。


彼女自身は、夫も特に子供を持ちたいと話にすることはなかったので

手術は、子宮の全摘出の方向で考えていたそうです。


自宅に帰って彼女がその話をすると

子宮を失うことに、夫が彼女以上にうろたえ、

子供が欲しいと彼女を前にさめざめと泣いたのだそうです。


そして、彼女は子宮筋腫の手術後、

年齢も年齢ということもあり、タイミングやAIHをすっ飛ばして

IVFの治療を受けることに決めたとのことでした。


そして今回、約1年ぶりに彼女に会ってみたら、

やはりほろ苦い不妊治療のスタートを切っていたようです。

すでに2回卵を戻したそうですが、結果は陰性。

結果を聞いたその足で仕事に行き、セミナーの講師として

人前に立つのはつらかった・・・と苦しみを吐露しました。


彼女はまだまだ治療初心者さんですので

治療については、それほど詳しい知識を持ち合わせていません。

仕事を持っているので、専業主婦のように

丸々1日PCの前に座って検索するような生活とも無縁です。


そして治療しているクリニックも

悪い場合を除いては一切詳しいことを話さない方針で

自分のホルモン値も知らないそう。


治療の長い私にしてみたら、あれこれ聞きだして

アドバイスしてあげたいところなのですが、

でも彼女には、私は「うん、うん。」とお話の聞き役に徹するつもりです。

もちろん、聞かれれば知っていることは

なんでも教えてあげる所存ですけれど。


治療をしてて苦しいこと、つらいこと。

治療をしている苦しみは、治療をしたことがない方には

到底理解しがたいことです。

そして、治療をしたことのない方に話をする方も

理解できない相手にかえって気を遣い、気が引けるもの。

治療の中身を理解してて、信頼して話ができる相手って

とても貴重だと思うのです。


私もかつて、治療初心者さんだったころ

幼馴染が長い治療の末、双子ちゃんを授かったので

彼女には、ときどき長距離電話をかけ

いろいろと相談にのってもらいました。

双子ちゃんの世話で忙しいはずなのに、

そんなそぶりもせず、本当によく話をきいてくれて。

やはり治療経験者の一言はとても重みがあって

幼馴染の彼女の存在に、とても救われたし、ありがたかったです。


だから今度は私が恩返し。


彼女が私のように長患いにならず、

さくっと妊娠できればいいな・・・と心から願っています。



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