馬耕と牛耕の違い | あきたこまちを送料無料で産地直送

馬耕と牛耕の違い

今日も田んぼをトラクターに乗って耕しました。トラクターという機械は土を耕す機械です。田んぼへ有機肥料を散布した後、耕すのですが、最適な時期があります。それは、よく田んぼの土が乾燥していて硬くなってから耕すことです。江戸時代より明治時代が米の収量が向上したのには、乾田馬耕の技術があります。稲は水分を好む植物です。土に栄養分を与えるには堆肥を運んだり大きな労力でしたが、同じ堆肥の量でも、春に良く田を乾燥してから耕すと多く収穫ができました。これは、湿田中にいる微生物などが乾燥によって死んで、その体が窒素リン酸カリ、の肥料成分となり稲の根が吸収しやすくなるためでした。

今年は、低温と雨の日が多く、稲の苗も成長してきているので十分に田んぼが乾かないのですが雨の中カッパを着てトラクターに乗って耕しています。4月に来た爆弾低気圧の暴風や、関東方面を襲った竜巻といい、温暖化で異常気象があたりまえになりつつあるのかもしれません。

 今は亡きおじいさん達に、昔の田んぼの耕し方を聞いたことがあります。馬で耕していた時代から、戦争で軍馬として提供し牛に変わったが、牛で耕しながら右に曲がれと命令しても、まっすぐに行き隣の田んぼの境界の畦も耕したり、やる気がないとぶったたいても動こうとしなかったり、牛は馬より頭が悪くて困ったそうだ。

 明日も田んぼ耕すぞー。