20世紀最大の悲劇 | 新労社 おりおりの記

20世紀最大の悲劇

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20世紀最大の悲劇とは何でしょうか。広島の原爆でしょうか、ユダヤ人大虐殺でしょうか、いやいや、それに匹敵する悲劇が近年明らかになりつつあります。


しかも戦争ではありません。それ以外の「平和時」の悲劇だからコワイのです。


ホロドモール


一言で言えばウクライナの大飢饉です。しかも天候不順とか、極端な戦乱ではなく、人為的に起こされた”飢饉”で少なく見積もって250万人もの人が命を落としたのです。ヒロシマは20万人、アウシュビッツが400万人と言われていますから、恐るべき大虐殺といえるでしょう。


しかも爆弾も収容所も不要でした。 原因はソ連のイデオロギーです。 共産主義⇒資産家、知識人⇒世界最大の強制収容所国家という迫害というパターンは知っていたものの、昔の世界地理の授業で覚えた「コルホーズ」「ソフホーズ」という農業の集団化の単語が、大変な犠牲者を出したのです。


街に死体が転がっていても気にならないような惨状だったようです。

気になる点は


○ 反対者は抹殺。事実の徹底的な隠蔽。

○ 認められるようになったのはここ5年くらいのこと。


です。その原因は


○ 飢餓というのは銃殺やガス殺,、戦争などよりも目立たない。

○ それを人為的に起こしてもますます目立たない。


というところでしょう。


その「目立たない」というところに恐ろしさを感じます。


封建時代の大名・領主は「飢饉のとき犠牲者を出さない」というのが良いトップの条件でした。江戸時代の上杉鷹山、松平定信などがそうでした。しかし「労働者にパンと自由を!」という人々は逆に飢饉を作り出すほうに回ったのです。


これは大変なことです。これならばお殿様=領民たちという格差時代の方がマシなのではないかという気すらしてきます。お殿様の下では反対することは、一揆や直訴など、危険ですが可能でした。


社会にはやっぱり支配し支配されるもの、という構図が必要な気がします。しかも支配するものは批判に耐えて改善し、支配されるものも口を塞がれないという構造の上に成り立つものでありたいものです。