5月3日をもちまして、白馬五竜フリースタイルアカデミーすべてのレッスンと行事を、無事に終了させていただきました。そして、5月20日で、残務のほとんどを終えさせていただきました。
ご参加いただいたたくさんのスキーヤーのみなさま、ご協力いただいたインストラクターのみなさま、そしてコースを管理してくださったサポーターのみなさま、ほんとうにありがとうございました。
昨シーズンの反省から、今年こそは 「疲れすぎないこと / 週2回は泳ぐこと」 を目標に掲げていました。しかし、やはりというか、何というか、まったく達成できませんでした。昨シーズンが人生でいちばんレッスンした年だと思っていたのに、その記録を更新。加えて、人生でいちばん泳がない冬までも達成してしまいました。
正直、複雑な気持ちは拭いきれないです。
でも、素直に考えればとても嬉しいこと!
まだまだわたしのレッスンを受けてみたいというみなさまがいらっしゃるのですから。
みなさまに支えられて、61歳まで無事にスキーインストラクターとして生きてくることができました。ほんとうにありがとうございます。これからも立って、歩けて、滑れる限り、レッスンをさせていただく決心ですので、どうか来シーズンもよろしくお願い致します。
先日、野沢にうかがったら、親しい友人の妹(片桐逸子さん)から、かつてお世話になった故・片桐匡先生の書籍をいただきました。
それを読み始めたら、おもしろくて面白くてたまらず、思わず日本のスキー界を育ててきた偉人たちの本を再読してしまいました。
写真はここ一週間で再読させていただいた本たちです。
著者の誰もが、ほんとうにスキーの開拓者であったことがひしひしと伝わってきます。
手作りと試行錯誤の固まりのような生き方で、こうした生き方は今のアルペンレーサーたちはしたくともできないのではないでしょうか。時代の変化のせいで。
幸運なこと ・・・・ もしくは不運なこと ・・・・ に、フリースタイルスキーの黎明期に生きた何人かは、ここに書かれたのと同じような手探りの体験を経ることができました。わたしもその中の一人です。
すべてが初めてで、自分で考え、選択し、ミスを犯してきた世代です。
ウォータージャンプがない時代に、ウォーターを考えたり、いきなり命がけで二回宙返りをかけたりした世代。海外遠征でも、何も分からず、文字通り道に迷いながら大会出場を果たしてきたメンバーです。
どんなスポーツにも、こうした時代があり、その時代を開拓する人たちの莫大なエネルギーによってスポーツが育っていきます。そうしたエネルギーの流れを、うまくつなげたり合流させたりすることで、スポーツはより成長し、大きな世界を生み出していきます。
スキーの技術についても、上記の本を読んだだけで、「歴史は繰り返す」 を痛感したり、人間の本質は変わらないことを再確認できます。
上記の本以外にも、まだまだ日本のスキー界を彩る人たちがいらっしゃり、本も残っています。しばらくそんな日本のスキー史を振り返り、偉人たちの本を読んでみたいと考えています。
今シーズンも、ほんとうにありがとうございました。
また、これからのシーズンも、どうかよろしくお願い致します。