無意識料理
店主のひとり言 第8回 より
私の料理は「無意識で調理される料理」だという事が最近わかった。
私の料理は「無意識で調理される料理」だという事が最近わかった。
自分の5感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を働かせている時に、「思考」は動いていない
らしく、すなわち余計な事を考えず、本当の自分の感覚だけで作っている事になる。
確かに料理を作っている時は、頭が動いていない気がするが、普段から基本的に
動いていない気もする、、
この「無意識」で生まれる料理が私の料理だとすれば、人にレシピを伝えたりするのは
難しいだろう。
だって何にも考えてないんだもん。
常日頃、思考が働く人にとっては、考える事を止めるのは困難だと言い、
感情や行動が優先する人にとっては、考え続ける事が困難だと言う。
お互いを尊重しあうと同時に、自分と人とでは目に見えない部分の違いが
沢山あることにも気付かされる。
さらに「意識」を働かせると「作為」にもなってしまうことがあるので、私にとっては「無意識」で作り上げる事がちょうどいいと思う。
ちなみに、この「店主のひとり言」は意識して書いています。
どっちがいいとも言えませんね~。
あ、やっぱり意識すると頭の中が迷宮入りしてしまう~。
2011、12月掲載
2011、12月掲載