２００人のオードブル

７月９日　２００人分のオードブル注文が入りました。

過去に例の無いオーダーに戸惑いと期待とワクワクとドキドキと・・・

午後７：３０分に街中のホテルまでお届けするという事もありますし、調理する時間、盛り付けする場所なども含めた上で、お店を臨時休業としました。

今年の冬に１４０人分のオーダーを経験しているので、それを基にした材料計算、メニュー構成、調理時間をはじき出し、２日前の木曜日にほぼ全ての材料を買い付けました。

例えば、じゃがいも１０キロ、しいたけ２００個、卵１７０個など全てが未体験ゾーンに突入です。

７月８日の営業中にいくらかでも仕込が出来るのでは？とふんでいましたが当日、４７人の来客数、夜だけで３０人以上のお客様がきましたので、何も手をつけることが出来ませんでした。

それでも前回の経験から焦りは無く、多少の時間はかかれど、まだ余裕があったことは事実です。

夜１２：００

仕込みスタート

１０キロのじゃがいもの皮むきから始めました。

そして茹で、味付け、形を整え、ポテトコロッケを準備します。

この時ですでに今回の大変さを実感します。

ＡＭ　４：００

黒豆チーズ仕込み

春巻きの皮に黒豆とチーズを入れて巻き上げます。

個数２００個の大台は疲労と共に果てしない時間を費やします。

ＡＭ　７：００

一緒に手伝ってくれていたみっちの限界も出てきました。今までで見たこともないような顔になっていました。もちろん私も疲労の限界。ここで少し休憩する事に・・・

ＡＭ　７：３０

小休憩

みっちは家で寝ることに、私はカウンターで寝る事にしました。

意外と寝れるが体が痛い。

ＡＭ　９：００

再仕込みスタート

ご飯を炊いたり、から揚げ用の鶏肉を切ったりしているうちにあっと言う間に正午になります。

本当に一つ一つの多さが今回の計算外な時間を費やします。

体自体は、スイッチが入った状態なので疲れを感じなくなっていくのですが、それと平行して焦りがやってきます。

ＰＭ　１：００

玉子焼き

１７０個分の卵を焼きます。

すでに持っていた家庭用の玉子焼き器（１０年使用）では頼りなかったので、新しく家庭用のエンボス加工された玉子焼き器を購入しましたが、まさか玉子焼き器もいきなりこんなに焼かされると思っていなかったのでしょう。

１００人分を越えたあたりからいきなりこびりつき始め、持ち手も高温になるなどひーひーいって居られました。

ＰＭ　４：００

最強助っ人登場！

たくの彼女が助けに来てくれました。前回も目一杯手伝ってもらい本当に助かりましたが今回も目一杯働いてくれました。本当にありがとう。

おにぎりを２００個握ってもらい、一つづつラップにくるみます。

ポテトコロッケの衣をつけます。

少し、切れていました。

えへ。

ＰＭ　６：００

３人の顔色が変わります。

どう考えても時間が足りない。

ピッチを上げてラストスパート！！

しいたけのヘタを２００個とり、みそチーズをのせて焼きます。

から揚げを１４キロ揚げます。

黒豆チーズを２００個揚げます。

フライドポテトをめちゃくちゃ揚げます。

枝豆を鍋一杯茹でます。

ソーセージを湯で茹でします。

私の体は汗と油まみれ。

厨房のフライヤーでは時間がたりず、フライパンも使用して３台のコンロを使い揚げ物をしているうちに意識がもうろうとしていきます。

２人に詰め物をやってもらい全て出来上がったのはＰＭ７：３０

すでに時間が過ぎていました。

素早く車に積んで

かたずけもせず猛スピードでススキノへ

ＰＭ　８：００

到着

３０分遅れ。

２００人分というオーダーに完璧にまくられました。

はっきり言って完敗です。

注文してくれた皆さんには本当に申し訳ないことをしたと思います。

今の私に出来る限界が見えました。

遅れてしまった時間は戻らないけれど、出来る事ならばリベンジしたいです。

オードブルの内容も含め、１からやり直しです。

本当にいい経験をさせていただいたと思います。

お店に戻り、色んなことを思いながら後片付けをし、壮絶な光景の厨房に感謝しながらいつもより余計に磨きました。

ＡＭ　１：００

帰宅

２人とも布団に倒れました。

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