チキンライスはタレが命 | アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

アジアご飯、とくにマレーシアご飯、時々つぶやき

2005年から2009年までの4年間、常夏のマレーシアで暮らしていました。2年過ぎた今でも、日本食は「ハレ」の料理でちょっぴりよそよそしく、アジア飯のほうが「ケ=日常」のご飯で、ホッとします。私にとっての食とは、味わいながら、みんなとつながることです。

お店に入ったら、屋台の香りが鼻に飛び込んできた。なつかしい!!このむわっとした、胸にちょっと迫るようなアジアの匂い。きっとタイ米を炊くときの水蒸気の香りなんだと思う。店内はこぎれいだけど、この香りはたしかにアジア。

今回腹減りでたどりついたのはシンガポール料理店。ちょっと説明すると、シンガポールとマレーシアの料理は、ほとんど同じなのだ。ただ、マレーシアはイスラム教徒のマレー系、仏教の中国系、ヒンズー教とのインド系の3つのおもな民族がいるのにたいして、シンガポールのほとんどの人口は中国系。そのためシンガポールで有名な料理は、マレーシアの中国系の料理とほぼ重なっている。

しかし、マレーシアのローカル友人に聞けば、「シンガポールの有名料理は、すべてマレーシアがオリジナルなのよ!彼らはコピーがうまいだけ!高いしね」と 口ぐちに言うし、実際同じ料理を食べくらべてみると、わたしはマレーシアでたべる素朴な味のローカル飯のほうが好み。それにシンガポールの料理の値段はマレーシアの同じ料理の2倍はするので、思わずマレーシアのほうががマル!となるのだ。

しかーし、ここは日本。
マレーシア料理は、“ハラル料理のレストラン”、つまりムスリム用の料理しかだしていない模様(現在調査中)。実際マレーシアでは、中国系レストランで豚がばんばん食べられるのに、日本のマレーシア料理レストランは豚は絶対タブーというわけなのだ。そこで、同じローカル飯が食べられるシンガポールで、マレーシアの中国料理を堪能しようではあ~りませんか、ということになる。

と、豚料理を食べようかと思ったのだけど、思わず惹かれたこのチキンライス!

体と心をつなぐ食、ときどき、つぶやき
手前のソースはすりおろしたニンニクに塩とゴマ油

めちゃやわらかい蒸し鶏が冷たすぎるのが惜しかったけど、チキンライスといえばモヤシの付け合わせなのにキャベツになっていたのは惜しかったけど、箸じゃなくてスプーンとフォークで食べたかったのだけど、(あれ、惜しいとこ多くない?)、高級蒸し鶏&高級チキンストックで炊いた具なしピラフご飯!の味はみごとで、モリモリ一気食いしました。マレーシアのチキンライス屋さんでは見たことのなかった、ゴマ油に塩とすりおろしニンニクを加えたソースもげきうまよ~。これにチキンをつけると、自動的にビールが欲しくなります。

今度は豚料理食べます。


体と心をつなぐ食、ときどき、つぶやき
○恵比寿ガーデンプレイス 海南鶏飯