所得税、法人税、相続税、固定資産税。

仲間外れの税金があります。

 

答えは“固定資産税”です。

所得税や法人税、相続税は自ら計算する申告課税。

でも固定資産税は行政が計算し納付書が届く賦課課税です。

 

今年も4月に入り不動産所有者の手元には納税通知書が

届いている地域もあるのでは。

 

固定資産税は毎年11日時点の所有者に課税されます。

毎年11日現在で空撮写真を撮り、家屋の新築、改築、増築等を確認。

ボロボロの屋根がピカピカになれば増税。空から見られています。

 

行政が評価してくれるなら楽だ、と思う方もいるかもしれませんが、

そこに落とし穴??

 

課税ミスです。

地方税法の第四百八条(固定資産の実地調査)には

“町村長は、固定資産評価員又は固定資産評価補助員に当該市町村所在の

固定資産の状況を毎年少なくとも一回実地に調査させなければならない。“

 

とありますが、人手不足で不可能でしょう。

だから空撮です。

そして課税ミス。

 

固定資産税の縦覧制度。

自らの税額だけでなく周辺の固定資産税も閲覧できます。

期限はその年度の最初の納付日まで。6月末頃でしょうか。

 

しかしこの制度。どれだけ浸透しているのか?

知っていても行政がミスするとは疑わないのでは。

届いた納付書の見方も難しい。

しかも評価額が正誤をどう判断するのか??

 

ある地方の築古物件を相続しました。処分したくても売れません。

市場価値はゼロ。でも・・・

固定資産税は課税されるのです。

どんなに古くなっても固定資産税はゼロにはなりません。

処分をしない限り永遠と課税されます。

 

でも請求された額を疑うことなく多くの方は納付するでしょう。

 

行政の課税ミスで人生が台無しになった方もいるのが

この固定資産税。

 

どんなミスか?

固定資産税はどう課税されるのか?

続きは次回に。

 

 

緒方 渉